[物件OFFコラム]【注文住宅シリーズ】電気配線計画は慎重に!後悔しないための注意点|物件OFF

【注文住宅シリーズ】電気配線計画は慎重に!後悔しないための注意点

 

私たちの生活に欠かせない“電気”。重要なものにもかかわらず、実際に住んでから「失敗した」という声も多いのも事実です。建売や中古住宅なら多少のあきらめはあるかもしれませんが、自分たちで配線計画が出来る注文住宅でそんな後悔はしたくないでしょう。
しかし、注文住宅の計画といえば間取りや採光、安全性などが重視される一方で、おざなりにされがちなのが「電気配線計画」です。スイッチやコンセントなどの配置しだいでその家での暮らしやすさが左右されてしまうのに、多くの人が他人任せにしてしまうことも少なくありません。

今回は、電気配線計画の重要性から後悔しないための注意点、あって良かったと思えるような配置場所までをご紹介します。


【注文住宅シリーズ】電気配線計画は慎重に!後悔しないための注意点1


目次
快適な生活に欠かせない「電気」
電気配線工事の流れと費用
電気配線計画の基本と注意点
「あったら便利」な配置場所
自分たちの生活にあわせて電気配線計画を立てよう




《快適な生活に欠かせない「電気」》


停電によって、しばらく不便な生活を強いられた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。中には、電気のない生活なんて想像したくないという意見もあるかもしれません。
その電気を稼働するための設備が“コンセント”“電源スイッチ”。これらは「家の中にあればいい」というものではなく、「計画的に配置」する必要があります。
それが“電気配線計画”です。



■新しい生活をイメージすることが重要

注文住宅において、実際に電気配線計画をたてはじめるのは、ある程度の間取りが決定した頃です。設計者や業者が集まり、電気配線の打ち合わせを行います。
プロに任せれば安心と考えるかもしれませんが、第三者の手では100%満足できる電気配線計画をつくることはできません。それぞれの家庭によって生活や行動パターンが異なるため、自分たちで決めない限り満足できる電気配線計画はたてられないのです。

そのため、まず新しい家での生活をイメージしましょう。たとえば、「ここはみんなが集まるから充電用にコンセントを多くしたい」、「掃除の際にここにコンセントがあれば差し替えずに済む」、「トイレでゆっくりしたいから人感センサーでないほうが良い」、「電動自転車の購入を予定しているから駐車スペース近くにも電源を」など。他人任せにするのではなく、必ず自分たちのライフスタイルに合わせて検討し配置を決めていくことが重要です。




《電気配線工事の流れと費用》


電気配線計画の重要性がわかったところで、注文住宅における電気配線工事の流れと費用などを確認していきましょう。



■注文住宅の電気工事の基本的な流れ

・上棟から1~2週間後
コンセント配置予定場所に、電気ケーブルやスイッチボックスを天井や壁の中に設置

・上棟から1カ月後
スイッチボックスなどの位置に合わせて開口

・工事終了前
クロス貼りが終わったころに、コンセントやスイッチの電気設備を取り付けて完了



■電気配線計画はいつまで変更可能?

実際に家づくりが進んでいるのを見て、後から変更したくなるようなことはめずらしいことではありません。間取りからの想像だけではなく、直接見てはじめてわかるものもあるでしょう。

配線計画の変更や追加は一応可能ではありますが、工法や工事の進歩具合によっては難しくなります。
上棟の後に電気配線工事が始まる前までであれば、柔軟に対応してもらえるケースもあるでしょう。しかしその一方で、開口まで進んでしまった場合の変更は困難です。追加費用やトラブルが発生することもありますので、工事中の変更についてはできるだけ避けたほうが良いでしょう。

【注文住宅シリーズ】電気配線計画は慎重に!後悔しないための注意点2

■弱電設備工事は見積もり外

一般的に、電気設備工事や照明設備工事にかかる費用は見積もりに含まれているため、別途費用が発生するということはありません。
費用相場は住宅規模や内容によって異なりますが、おおよそ30万から100万前後。当然、設置数が多くなればなるほど高額になりますので、出費を抑えたい方は増やし過ぎないほうが良いでしょう。

なお、感電事故のリスクがない「弱電設備工事」と呼ばれる一部の工事は、見積もりに含まれていない可能性があります。
注文住宅における弱電設備としては、主に

・電話回線
・テレビアンテナ回線
・インターネットLAN工事
・インターホン
・防犯カメラ

などで、特に電話やテレビ、インターネットなどは別途費用がかかる可能性が高くなります。
電気工事すべてが見積もりに含まれているわけではないため、どこまでが含まれているのかあらかじめ確認しておきましょう。




《電気配線計画の基本と注意点》


電気配線計画は「その家で生活していることをイメージすることが重要」とお伝えしました。しかし、何から手をつければいいのかわからない方も多いでしょう。
まずは計画を立てるための基本と注意点を解説します。



■家具や家電の配置から決める

図面には家具や家電が配置されていません。具体的に暮らしを想像するために、図面上に実際にそれらを置いてみましょう。
もちろん、家具や家電のサイズは適当では意味がないため、1/50や1/100など平面図の縮尺に合わせて正確に把握しておくと、実際に荷物を運びこんだ時にも失敗することが少なくなります。

実際に配置することで、人がいる場所がはっきりと見えてくるため、その場所に照明やコンセントがいくつ必要で、どこに照明スイッチがあればよいのか一目瞭然になるでしょう。



■生活動線に沿って配置する

家具や家電の配置で「人の位置」が把握できたところで、次はその人を動かしてみましょう。
例えば、玄関から帰宅して、どこへ寄り、どこへ向かうか。朝起きて、どう動くか。生活動線や家事動線から、どこに配置するのが適当かを絞り込んでいきます。
動線の始発点にスイッチを付けた場合は、終着点にもスイッチを配置しておく、夜間の廊下や階段に暗闇になる瞬間がないように配置する、両手のふさがることが多い玄関は人感センサーのスイッチにするのも良いでしょう。また、1つのスイッチ操作で複数の明かりを同時に操作できる一括操作スイッチを導入すれば、外出時などに電気の消し忘れがなくなります。
重要なのは、「無駄な動きをしなくともスムーズに動けるか」。十分に検討して配置していきましょう。



■家族の使いやすい高さを検討する

図面は平面のため、高さは別でシミュレーションする必要があります。
スイッチは110cm~120cm程度に設置されることが一般的です。しかし、高齢の方がいるご家庭であれば、少し低めに設定すると無理なく使えるでしょう。老後のことを考えて、車いすなどに乗っても利用できる高さにするのも良いかもしれません。
また、仕事部屋など座った状態でスイッチを操作することを考えて、使いやすい位置と高さに設置するのも手です。将来的に子供部屋に変更することを見据えているのならば、それを踏まえて位置を検討することも必要でしょう。犬や猫のようなペットと生活している場合も、いたずら対策として届かない配置にするのも良いかもしれません。

ただし、むやみに変更してしまった結果、統一感がなくなり逆に使い勝手が悪くなるといった問題も出てくる可能性には注意です。



■ドアや家具の開閉で隠れない配置に

失敗例で多いのは、ドアを開閉するとスイッチやコンセントが使えない、コンセントにあたって家具が利用できないというケース。ドアや引き出しなど家の中に“動くもの”や“動かせるもの”は多いですが、図面上のシミュレーションだと動かないため、気づきにくいという問題があります。
ドアをはじめ、開閉できる家具や引き出しは開いたままの状態でも問題なく利用できるか、家具の使用に干渉されない場所にあるかを配慮した上で考えていきましょう。



■電源容量を確認する

家の中でも特に大きな電力を使うのが、キッチン。電子レンジ、電気ポット、オーブントースター、炊飯器、電気圧力鍋など、便利な調理家電は消費電力の高いものが多いため、ブレーカーやコードに負担をかけないように配線計画することが必要です。
キッチン以外では、ドライヤーや掃除機、電気ヒーターなども消費電力が高いので、同時利用するような場所では最大どのくらいの容量が必要になるのか、確認しておくことをおすすめします。

【注文住宅シリーズ】電気配線計画は慎重に!後悔しないための注意点3


《「あったら便利」な配置場所》


注文住宅の最大の利点は、「ここにあったら便利だな」が実現できること。
最後に、生活の質が上がるかもしれないおすすめの配置場所をご紹介します。



■ダイニング

キッチンは多くの調理家電を使うため注視される一方で、その陰に隠れがちなのがダイニングです。
ダイニングテーブルの近くにコンセントがあると、ホットプレートなどを利用するときに便利でしょう。延長コードを利用するという方法がありますが、毎回延長コードを出すのも手間ですし、子どもがいる場合は足を引っかけてしまう危険も存在しています。
ダイニングテーブルの脇にコンセントを配置することで、これらの問題を解決できるでしょう。
コンセントが目立つのを避けたい場合は、テーブル脇ではなく足元につけることをおすすめします。



■ウォークインクローゼット

近年特に人気が高いウォークインクローゼットですが、この中にもコンセントがあると便利です。
クローゼットとは言っても倉庫のようなものであり、ある程度の広さを備えているもの。コンセントがあれば、中の掃除をする際にも便利ですし、湿気や臭いが気になる際にもサーキュレーターや空気清浄機を中で利用することが可能です。
また、コードレス掃除機も収納しながら充電できるでしょう。



■屋外

コンセントが必要なのは室内だけではありません。室内ばかり気を配って、屋外のコンセントへの配慮を忘れていたという話が多いのも事実です。
確かに家の中のものより使用頻度は低いものの、車や窓・壁などの掃除で使う高圧洗浄機、お庭のお手入れ時の芝刈り機、DIYが趣味という方には電動工具も、室内からドアや窓を開けて電源を取ることなく利用できます。また、季節のイルミネーションやバーベキュー時はもちろん、防犯のためのカメラや防犯灯の電源としても必要でしょう。

ただし、注意したいのが電気自動車(EV)の充電用コンセント。通常のコンセントとは電圧も形状も異なりますので、配置する場合は専用で設けることになります。今は電気自動車に乗っていない場合でも、後から配線すると大掛かりな工事が必須となるため、乗り換える可能性があるならば前もって配置しておくと安心です。




《自分たちの生活にあわせて電気配線計画を立てよう》


コンセントやスイッチの配置は、それだけで「暮らしやすさが変わる」と言っても過言ではありません。
しかし実際には、住んでからその配置で後悔することが多い設備でもあるのです。
どう利用するか、どのタイミングで使うか、その家で実際に生活している様子をイメージして具体的に計画すると、失敗する可能性も低くなります。同時に、現在だけではなく将来的なライフスタイルの変化にも対応できるような配線計画にすると、後悔しない家づくりができるでしょう。


【注文住宅シリーズ】電気配線計画は慎重に!後悔しないための注意点4

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