[物件OFFコラム] 【注文住宅シリーズ】窓の選び方でコストが変わる!種類と選び方のコツ|物件OFF

【注文住宅シリーズ】窓の選び方でコストが変わる!種類と選び方のコツ

 

注文住宅では、どのような窓をどこに配置するかを検討する必要があります。窓は家の印象だけでなく、明るさ、風の流れ、冷暖房効率など暮らしやすさに大きく影響を与えるもの。ですが、実はなかなかの価格帯であるため、適当につけてしまうのはできれば避けたいものです。

今回は、注文住宅での一般的な窓の相場価格から、窓の種類とそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。


 【注文住宅シリーズ】窓の選び方でコストが変わる!種類と選び方のコツ1


目次
注文住宅の窓の相場
窓を配置する際のポイント
構造から見た窓の種類とメリット・デメリット
設置場所から見た窓の種類とメリット・デメリット
価格を抑えたい時のポイントと注意点
窓で後悔しないためにできること




《注文住宅の窓の相場》


注文住宅を建てることになって初めて、「想定していた以上に窓が高い」と知る方も多いのではないでしょうか。オシャレな家にしたいとこだわりすぎた結果、予算を軽くオーバーしてしまうというケースも少なくありません。
少しでも費用を抑えたいというのであれば、窓の見直しをするのもひとつの手です。

窓の価格は「本体価格」と「施工費用」から成り立ち、もちろん種類などによって価格は異なります。
特に指定がない場合は引き違い窓が選ばれることがほとんどですが、比較的安価なこの窓でもおよそ3万から10万円ほど。数を増やしたり、グレードを上げたものにすればその分だけ価格が上乗せされていくでしょう。

とはいえ、コストのために窓の数を減らしすぎるというのも考えもの。
これらのことから、必要な窓を必要な場所にだけ設置することが重要と言えます。




《窓を配置する際のポイント》


窓には役割があります。その役割を踏まえた上で、窓を配置していきましょう。
それぞれの窓の役割と、押さえておきたいポイントがこちらです。



■日当たり・風通し

窓を設置する最大の目的が、この採光通風です。
日当たりが良い部屋にしたいのであれば、窓を大きく配置すると良いでしょう。小さな窓しか付けられない場所でも、天窓(トップライト)などを採用することで明るさが確保できます。

現在では24時間換気システムや全館空調が必須のため、通風性はそれほど重視しなくても問題ありません。それでも自然な風を家の中に取り込みたい場合は、対面で窓を2つ以上配置すると空気の流れがスムーズになります。



■プライバシー・防犯性

家の目の前が歩道など人目に触れる場所の窓を大きくすると、家の中が丸見えになってしまいます。また、隣家が間近にある場合も、窓の配置をずらすなどの配慮が必要でしょう。
外から見えにくい間取りにする、カーテンやブラインドをつける、生垣やフェンスで目隠しをするなどさまざまな方法があります。

しかし、あまりにも人の目が届かない場所に窓を配置してしまうと、空き巣に狙われやすくなる点には注意。そのような場所の窓には、防犯ガラスや面格子、シャッターを取り付けるなど防犯対策も考えておきましょう。



■デザイン性

窓のサイズや配置によって、外観の印象は大きく変わります。
ただしあまりも数が多いと、耐震性や断熱性といった機能面に影響する可能性がありますし、当然高額になりやすいのも事実です。家の中でも、家具の配置や収納スペースの確保に困ることもあるでしょう。
各部屋で何が重視されるのかを踏まえ、バランスよく配置していきたいところです。



■手入れのしやすさ

実際に住んでから「掃除や手入れがしにくい窓がある」という話は多いもの。窓によってメンテナンスのしやすさは変わり、例えば高い位置にある窓や、開閉できない窓は掃除がしにくいでしょう。デザインで窓を選んだけれど、手軽に掃除ができないというケースもあります。
手入れのしやすさで選ぶのも味気ないものですが、ある程度の考慮が求められるでしょう。




《構造から見た窓の種類とメリット・デメリット》


ひとくちに窓とは言っても、用途や目的によって多くの種類が存在しています。
ここでは、注文住宅でよく採用される窓の特徴とそのメリットとデメリットを紹介します。



■引き違い窓

日本の住宅でもっとも多く使われている窓が「引き違い窓」です。ふすまのように2枚の窓ガラスを左右に引いて開閉するタイプの窓で、ベランダへの出入り口(掃き出し窓)になっていたりと、大開口の窓に使われるケースが良く見られます。
開け閉めや出入りがしやすいというメリットがありながらも、価格は比較的安価という点から採用されることが多い窓です。

デメリットは、構造上隙間ができるため気密性が劣る点と、防犯性・プライバシー面に注意が必要な点が挙げられます。

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■片開き・両開き窓

欧米などで一般的なのが片開き・表開き窓です。日本でも採用されることが増えており、デザイン性の高さから外観のアクセントとして選ばれています。
蝶番などで留めた部分を軸に、回転して開閉するのが特徴です。内側に引く内開きと、外側に押す外開きの2タイプが存在しています。

引き違い窓と比較すると気密性が高く、開放感があるのがメリット。ストッパーをつけることで防犯性にも期待できます。
外開きの場合は外気を取り込みやすいという一方で、強風に弱く破損しやすいというデメリットがあります。



■すべり出し窓

ハンドルや取っ手などをつかんで内側、もしくは屋外側へ飛び出すように開く窓です。回転軸が縦でドアのように開く縦すべり出し窓と、回転軸が横の横すべり出し窓の2タイプがあります。

縦型の場合は外の風を取り込みやすい構造のため、換気がしやすいという点がメリット。横型の場合は換気性には縦型に劣りますが、外からの視線を遮りやすいという点が挙げられます。
ただし、縦型の場合は雨が降った際に室内に入り込みやすいこと、横型の場合はその問題はないものの、構造上の問題で大きなものはつけられないといった点に注意しましょう。



■FIX窓

サッシとガラスが固定されて開け閉めできない窓がFIX窓、またははめ殺し窓とも呼ばれます。主に採光や眺望のために設置される窓であり、吹き抜けの上部や天窓としてよく使われています。

開閉しないため気密性は高く、開閉スペースもないためすっきりとしたシンプルな印象にできるでしょう。
当然ですが通気性は皆無ですし、壁と比較すれば断熱性・耐震性に優れているとは言えません。また、手の届かない高所に取り付けた場合は、外側の掃除を専門業者に依頼する必要があります。

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《設置場所から見た窓の種類とメリット・デメリット》


同じ窓でも、設置する場所・デザインによって名称や得られる効果が変化します。
どのような種類があり、どのようなメリットとデメリットがあるのかを見ていきましょう。



■掃き出し窓

下枠が床に接しており掃除の際にホウキなどでほこりを掃き出せることから、掃き出し窓という名がつけられました。床から天井付近まである大きな窓で、人の出入りが可能なためバルコニーやベランダに面した場所に設置されます。

人の出入りができるほど大きな窓なので、採光や通風はもちろん、開放感を十分に得ることができるでしょう。
その反面、プライバシーや防犯面では問題があるほか、断熱性や防音性にも期待できません。

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■肘掛け窓・腰高窓

座った際にちょうど肘がかけられる位置にあるものを肘掛け窓、人の腰くらいの位置にある窓のことを腰高窓と言います。掃き出し窓のように床と接しないので、設置する場所を選びません。

出入り口に使われることがないため、窓の手前のスペースを自由に使えます。また、位置もやや高いため外部から侵入しにくい・家の中をうかがいにくいという点もメリットです。
ただし窓が小さい分、採光性や開放性は落ちますので、方角によっては日中でも薄暗いということもあるでしょう。



■スリット窓

スリット窓とは、細長い形状の窓、または細長いスペースにはめられた窓を指します。横・縦の2タイプがありますが、天井を高く見せられる縦型が多く選ばれています。
一般的な窓よりも幅が狭いことから、玄関や階段などの限られたスペースにも設置できるのが特徴です。
採光用として、またはデザイン性が高さから外観のアクセントとして採用されるケースも見られます。

こちらも設置場所や位置によっては採光性が落ちるほか、掃除やメンテナンスが大変なことがデメリットです。



■出窓

壁の外側へ突き出した窓であり、腰高窓の一種です。3方向の景色が楽しめるほか、奥行きができるため部屋が広く感じる効果があります。窓の手前はカウンターになっていることほとんどで、小物を飾ったり観葉植物を置くことも可能です。

出窓部分は空気が滞留しやすく、結露が発生しやすいという点のほか、目立ちやすいため防犯上の心配がある点には注意が必要です。

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■地窓

その名の通り、地面に近い位置に設置された窓が地窓です。掃き出し口と同じく床に接していますが、人の出入りができるほどの高さはありません。本来はほこりの掃き出し口として利用されていたものの、現在では採光・通風を目的として採用されています。床に座った状態で庭が眺められるため、和室に設けるケースが多いでしょう。
また、外からの視線が遮られますのでプライバシーを守れるのもメリットと言えます。

その一方で、地面に近い分ホコリや汚れがたまりやすいこと、虫が侵入しやすいという点がデメリットです。



■天窓

地面近くにあるのが地窓なら、天井(屋根)に取り付けるのが天窓です。トップライト・ルーフウィンドウとも呼ばれます。天窓の最大の目的は採光。壁面の窓と比較しても採光性が高く、部屋を明るく照らせるため、特に人気の高い窓です。外からのぞくことはほぼ不可能ですから、住宅密集地でも安心して太陽光を取り入れられます。

注意点としては掃除が難しいこと、劣化により雨漏りする可能性があること、時間帯や季節によっては日差しが強すぎるといった点が挙げられます。



■高窓

壁の上部、天井に近い場所に取り付けられた窓を高窓、もしくはハイサイドライトと呼びます。
こちらも天窓と同じく、採光を目的としてつけられることがほとんどで、高い位置にあるため家具の設置に干渉することがありません。開閉できるタイプであれば、通風性にも期待できます。
地窓・天窓と同様に外部からの視線が入ることもないため、プライバシーが守れるのも魅力でしょう。

ただし、隣家が近い場合は2階から室内が見える可能性も。状況に応じて設置方向を変更・すりガラスを採用するなどの配慮が必要です。また、掃除が難しい点もデメリットになります。

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《価格を抑えたい時のポイントと注意点》


せっかくの注文住宅ですから、理想は追求したいもの。とはいえ予算もありますので、オーバーしないよう考慮する必要が出てくるでしょう。
窓の価格を抑えたい時のポイントはこちらです。



■窓の面積を減らす

窓の面積が大きいほど高額になるため、窓のサイズを妥協するとコストを抑えることが可能です。
例えば、大きなFIX窓を設置すれば明るく開放感ある部屋になりますが、その分価格は高くなります。採光が目的ならば高窓やスリット窓、眺望が目的ならば腰高窓に変更するという選択肢があります。
窓の数を減らさないまま、窓の面積を減らすことで節約ができるでしょう。



■窓の数を減らす

単純ですが、窓の数を減らせばその分のコストを削減できます。
しかし採光や風通しは住みやすさに直接影響します。不必要な窓を削るのは問題ありませんが、必要な窓までなくすのはおすすめできません。窓のない空間は圧迫感を与え、ストレスを感じる可能性も否定できないからです。
明るい家を希望するのであれば、採光用の窓は削らないほうが良いでしょう。



■窓の性能は落とさないほうが安心

断熱性能が高いものほど価格も上がりますので、これを下げれば予算内に収まるケースもあるかもしれません。
ですが、窓の断熱性能を下げることはできるだけ避けたほうが無難です。家の中で、熱の出入りが一番激しい場所が窓であり、快適性を高めるためには窓の断熱性能を重視する必要があるからです。
性能が高い窓ほど導入コストがかかりますが、エアコンや暖房などの効率も大きく変わるため、長い目で見ても性能を落とさないほうが節約につながります。




《窓で後悔しないためにできること》


理想の家にしたいけれど、予算オーバーしてしまうという話はよくある話です。予算内におさめるために、窓を減らすことを考えている方や、実際に削ったという方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、つけなかったことを後悔することが多いのも事実。逆に、こだわったけれど必要なかったという失敗例も少なくありません。

窓は、住宅性能や快適性を左右する重要なポイント。デザイン性や価格だけで判断せず、採光性や通風性、お手入れのしやすさも考慮に入れ、その場所に合った最適な窓を選び出しましょう。


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