最近よく聞く「マイナス金利」。でも、「マイナス金利」って何なの？今回の特集は今更聞けない「マイナス金利」についてご説明します。

最近、テレビや新聞でよく目にする「マイナス金利」。言葉は聞いたことはあるけど結局どういうものなのか分からないという方もいらっしゃると思います。

2016年1月29日に日本銀行は日銀金融政策決定会合でマイナス金利導入を決定しました。
（決定されたマイナス金利の幅は0.1％）
今回はそのマイナス金利についてご紹介します。

マイナス金利は損をしない！？

マイナス金利とは、その名の通り金利がマイナスになることです。
金利が年0.1％の円預金に1万円預けたとすると1年後には10,010円になります。マイナス金利だとこれが逆になり、1年後には9,990円になります。

銀行にお金を預けている方は「え？損してしまうの？」と思う方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。今回マイナス金利は日本銀行（以下日銀）の当座預金残高（以下、当預）の政策金利残高のみになっています。

日銀当預は一般消費者が直接預け入れを行うことはなく、銀行が利用するものです。
銀行は一般消費者からお金を預かり、そのお金を別の企業や個人に貸し出しを行ったり、投資をしたりしています。しかし、すべてのお金を貸し出す先は常にあるわけではないので、一定のお金を日銀の当預に預けておくのです。預けておくことによって利息を受け取れていました。それが、今回マイナス金利の影響で預けていてもお金が減っていってしまうことになりました。
銀行は今後当預に預けていたお金も貸出先や投資先を探さなければ利益を出せないようになります。

銀行が貸出先や投資先を探すことで個人や企業に融資という形でお金が回り、消費や生産活動を増やし、経済を活発になります。
黒田総裁はそこを狙って今回マイナス金利を導入しました。

マイナス金利は導入されましたので、今後経済がもっと良い方向に向かうことが期待出来るかもしれません。