《建物を一から立てられる土地は自由度が一番高い？そう思っている方はご注意を。探し方によっては理想のマイホームを建てられない場合があります。今回は土地探しの大事なポイントをまとめてみました》

理想のマイホームに住みたい！そんな思いが強い人ほど、建物を一から立てる土地を探されている方が多いかもしれません。

但し、土地の探し方は既に建物が出来ているマンションや戸建てと較べて少し注意が必要です。今回の特集では土地を探す上で大事なポイントを纏めてみました。

《大事なポイントは家族全員の意見》

土地選びの大事なポイントは建てたいマイホームのイメージをしっかりと持つことです。購入できる予算を把握したら、家族の方と「どんな生活がしたいのか」を話し合いましょう。はじめは間取りや工法からではなく、「日差しをたっぷり感じられる明るい家にしたい」「皆でくつろげる居間がほしい」等、イメージ先行で話し合いをしましょう。

家族でイメージを出し合って、ひとつずつ優先順位を付けていけば、家族皆が住みたい家のイメージが出来上がるでしょう。

《間取りの前に敷地条件を確認》

住みたい家のイメージが出来たら、「次は間取りを決めよう!!」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、その前に敷地条件を把握しておくことが大事なポイントになります。

敷地面積や建ぺい率・容積率、斜線制限などの法規制を確認し、どんな広さや高さの家が建てられるのかを把握しておきましょう。さらに道路と敷地との高低差、隣家との間隔などの周辺状況も確認することで、光や風の入り方、近隣からの視線の入り方などを考慮しした部屋の配置を考えることができます。

自分が住みたい家を実現するためにはどんな敷地条件なら可能なのか？土地探しをする中ではっきりとさせておいた方が良いでしょう。

《土地探しでもインターネットを活用》

住みたい家のイメージと敷地条件が決まったら、希望するエリア、路線を軸に土地探しを始めましょう。

但し、土地は全てが更地というわけではありません。古い建物が建っている「古家付き」は建物の解体費用が別途発生します。
また「建築条件付き」の土地の場合は売主が指定する建築会社と一定期間内に建築工事請負契約を結ぶことが条件となる等、制約がある物件もあります。
こうした土地も含めて探すかどうかも、事前に考えておきたいポイントになります。

土地探しでもインターネットは非常に有益なツールです。希望するエリアでどのくらいの広さの土地がいくらで売りに出ているのか？インターネットで物件情報をいくつか見ていくなかである程度の「相場観」が養われるはずです。

また土地探しの場合は、土地の価格を面積で割った「㎡単価」を計算すると比較しやすいです。ほかの物件に比べて目立って㎡単価の低い土地は、形状や地盤などでなんらかの不利な点がある物件である場合が多いからです。

《不動産会社や建築会社にも相談しよう》

土地探しの場合、一般的には不動産会社から情報を提供してもらい、一緒に物件を見に行く流れになります。但し、既に心に決めているハウスメーカーや工務店があれば、その会社に土地探しを協力して貰える場合があります。

建築会社によっては土地の仲介を行う部署が社内にあったり、グループの不動産会社などと提携している場合があります。
あらかじめ希望を伝えておけば、広告などに掲載される前の未公開の土地情報を紹介して貰えることもあります。

なによりも建築のプロである建築会社が土地探しを手伝ってくれれば、希望する家が建てられる条件の土地かどうかをすぐに判断してもらえることができます。特に予算内で土地購入と住宅建築の両方が実現できるかどうかの判断は、施主自身や不動産会社だけでは難しいでしょう。