物件の購入を検討する際、まずは物件価格などから予算を決めて探すかと思います。その際、なかなかその予算では気に入ったものが見つからず、予算を上げて探すという方も少なくないのではないでしょうか。実は予算を少し上げるだけで、理想の住まいが見つかるということも多くあります。

気に入った物件が見つかった場合、予算内で購入できる価格であれば問題ありませんが、予算よりも物件価格が高く、泣く泣く諦めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
交渉して物件価格を下げてもらうということも可能ではありますが、全ての物件で価格を下げてもらえるわけではありません。
そこで、今回は購入金額を上げるにはどうすれば良いかをお教えしたいと思います。

①購入時に現金で支払う『頭金』を増やす

購入までに貯蓄をしっかりしておくなど少し時間がかかってしまいますが、一番確実なのは「頭金」を増やすことです。「頭金」とは物件を購入する際に現金で支払うもので、住宅ローンの借入額にプラスすることで、例えば住宅ローンの借入れが3000万円だとしたら、頭金200万を支払えば物件価格は3200万円のもの、頭金400万を支払えば物件価格は3400万円のものと、単純計算ではありますが借入額は同じでも高い物件を購入することができるようになります。
また、仮に元々の予算内で良い物件を見つけた場合、貯めてきた頭金を入れることで借入額を減らし、ローン支払額を減らすこともできます。
このように、頭金としてなるべく購入時に現金で多く支払うことで、様々なメリットを得ることができます。
今すぐに物件購入を考えているわけではなく、将来的に購入を考えているという方も、なるべく頭金に回す資金を増やせるよう、計画的に貯蓄しておくことがオススメです。

②収入合算をする

夫婦が共働きの場合は収入を合算することで借入れ額を増やすことが可能です。また、親御さんとの同居をする場合には親御さんとの収入合算をしたりすることもできるので、夫婦でのご購入や二世帯住宅などを考えている場合は、これらを検討してみるのも一つの方法になります。
親子で同居する場合、収入合算だけでなく返済期間の延長をすることができるローンもあるので、借入れの際に確認してみると良いでしょう。

③親御さんに援助をしてもらう

物件購入の際、親御さんから援助をしてもらうというのも一つの方法です。実は物件購入で親御さんに援助をしてもらっている方の割合は20％以上もいます。頭金の分だけでも援助してもらうことができれば、自分達は住宅ローンの借入れなどに資金を集中することができるので、それだけでも購入金額を増やすことが可能です。
この場合、住宅取得等資金の贈与に関しては非課税などといった優遇もありますので、相続関係でも活かす事ができます。

④住宅ローンの借入可能額を増やす

様々な返済シミュレーションをすることで、そもそもの借入可能額を増やすこともできます。借入期間や月々の返済額、さらに変動金利か固定金利かなど、色々な返済方法をシミュレーションしてみることで思っていた額よりも多く借入れをすることができるかもしれません。
住宅ローンは同じ商品であっても借り方や返し方を変更することで借入可能額を増やすことが可能で、中には変動金利と固定金利のMIXにすることで借入可能額を調整できるものもあります。その他、ボーナス払いを付与したり借入期間を見直したりするなど、様々な方法で借入可能額を増やすことができるので、提示された住宅ローン商品だけでなく、様々な商品での返済シミュレーションを行うことが重要です。

このように、色々な方法で不動産の購入金額を増やすにはどうすれば良いのかをまとめてみましたが、不動産を購入する際はまずはしっかり計画を立てて購入資金を貯めていくことが重要です。借入する方法や返済する方法も、自分達の生活に合った無理のないものを選択するようにしましょう。
まずはどのような物件がほしいのか、住みたい地域はどこなのかを考え、その地域での希望物件の相場をチェック。そして今の収入状況から、その相場額の物件を購入するためにはどれくらい貯蓄をしておけばいいか、住宅ローンを借り入れる場合どのような返済計画にするかなど、しっかりシミュレーションをしておくことが大切になります。