住宅を借りるのと買うのは果たしてどちらがいいのか？
いま購入物件を探していらっしゃる方はこんな悩みを抱いたことはありませんか？ 住宅にかかわることは生涯ついて回ることですので、非常に悩むところでしょう。 正直どちらが得かは難しい問題です。

そこで今回は、購入と賃貸を比較してみましょう。

コスト面を比べる

住居にかかわる支出について、50年間を想定して比較してみます。

住宅ローンを35年間借りたと仮定した場合、購入と賃貸とでは決定的な差は出てきません。 しかし、住宅ローンを完済した後の35年目以降は違いが顕著になってきます。

例えば、家賃10万円の物件を賃貸していた場合、家賃だけで15年間分、1,800万円もの支払いが発生します。購入した場合は毎年の税金しかかかりませんし、修繕費や管理費がかかったとしても確実に賃貸よりは安くなります。

修繕費・管理費が合計で月3万円、税金が年15万円だと仮定すると、15年間で765万円。その差は1,000万円以上になります。 年金がどれだけもらえるかわからない時代に変化していく中で、定年後に1,000万円以上の金額差が発生するのは正直きついかもしれませんね。

また、住宅ローンには団体信用生命保険に加入するケースが一般的ですので、 世帯主に万が一が起きた時は住宅ローンが保険によって完済されます。家は残り、住宅ローンは残らない。

コスト面から考えると確実に購入したほうがメリットは高いですし、安心感がありますね。

 

資産としての価値

購入した場合は、持家として資産が残りますので、その部分は非常に大きいです。資産価値が下がったとしても価値が０円になることはないでしょう。
バブル期の住宅とかで資産価値より住宅ローンの方が大幅に上回るケースはありますが、 バブル期自体が異常でしたのでそこまでのケースはまれだと思ってください。

 

自由度としては賃貸

お仕事柄、転勤が多いご家庭もあるかと思います。そういったご家庭には賃貸の方が良いかもしれません。また、家族構成に変化があった場合などは部屋を小さくして出費を抑えることも可能です。
家庭やお仕事の状況に応じて引越しが可能、賃貸の方が自由度は高いかもしれませんね。

賃貸の場合は新築に引越しし続ければ、いつも新しい家に住むことは可能です。購入の場合はそういうわけにはいきません。補修やメンテナンスなどの維持管理費がかかります。
まとまった出費の額は明らかに賃貸の方が安いでしょう。

 

賃貸は気軽さ・自由度、購入はコスト面・安心感

皆様はどちらを選びますか？

それぞれにメリット、デメリットは存在します。全体的にみると、賃貸は気軽さ・自由度、購入はコスト面や安心感がポイントといえるでしょう。
今のライフスタイルだけではなく、長期的な目線で考えて選ばれた方がよいのかもしれません。 （コスト面での損得だけに注目してしまうと圧倒的に購入の方が有利でしょう。）

購入か、賃貸か。

正直なことを言うと購入の方がよいと思いますし、不動産屋としてはそうして欲しいです。

ライフスタイルの変化に応じて時期をしっかり見定め、最適なお住まいを選択してください。