物件を購入する際、物件価格や間取り、最寄り駅からの距離などを見て購入を検討するかと思いますが、それだけでなく物件の周辺環境も事前にチェックしておくことが重要です。特に一戸建てで永住を考えている場合など、住んでしまったら周辺環境は自分で変えることができないものでもあるので、色々な角度から周辺を見ておくことは物件購入時のポイントとなります。

そこで今回は、物件購入時に見ておきたい、周辺環境のチェックポイントをご紹介したいと思います。

《① 曜日や時間帯を変えて複数回見学してみる》

周辺の状況というのは、曜日や時間帯などで大きく変わります。一日の中でも、朝・昼・夜の時間帯で変わりますし、曜日でも平日と休日では変わるものです。周囲の生活音や交通量、物件の日照など、時間帯によって様々に変化しますので、物件の見学はできれば時間帯や曜日を変えて複数回行ってみるようにしましょう。特に自分や家族が一番長く家で過ごす時間帯にチェックしておくことが重要です。

また、目の前が大きな道路になっている場合も、時間帯によって交通量が大きく変わることもありますので、通勤時間帯や夜など複数回見てみるようにしましょう。

《② 買い物施設や病院など周辺の利便性を見る》

最寄り駅から近い、物件価格が相場より安い、などは物件購入の際の大きなメリットではありますが、そこだけでなく周辺施設も見ておくようにしましょう。
日常の買い物の利便性、非常時の病院や消防施設までの距離、役所や銀行など公共施設の有無、といった形で日常的に使用するような施設がその物件から通いやすいかどうかというのは、長く住むのであればポイントになってきます。

ただ、特にコンビニやスーパーなどの商業施設に関しては近ければ良いというものでもなく、あまり近いとお客の出入りや深夜の騒音、治安状況などが気になってしまうという場合もありますので、周辺施設との距離とあわせ、もし近くにそういった施設がある場合は、音や雰囲気などもあわせてチェックするようにしましょう。

《③ 育児・教育環境》

ご家族での住まい、または夫婦で将来的に子供がほしいということであれば、育児や教育環境が整っているか、利便性はどうかというのも重要なチェックポイントになります。
保育施設や学校・塾といった教育施設、さらに公園の有無や距離・広さなども事前に見ておくようにしましょう。

こちらも商業施設と同様に近ければいいというものでもなく、例えば学校がすぐ隣だった場合など、日常的な子供の声や、運動会などイベント行事ごとの音などもありますので、騒音が気になる方は教育施設や公園などからの距離も気にした方が良いかもしれません。

《④ 交通環境》

ご自分が普段利用している交通機関が使いやすいかどうかをチェックしましょう。電車通勤なのかバス通勤なのか、それともマイカー通勤なのかでチェックするポイントも変わり、駅が近いかバス停が近いか、車で通るのに道幅は十分かなど、普段の生活を送るのに支障が無いかどうかを見ておきましょう。

また、最寄り駅やバス停の始発・終発の時間、さらに通勤で車を使用する場合、通勤時間帯の渋滞状況もチェックしておくことが大切です。

《⑤ 治安や周辺の建築計画、騒音やにおい》

長く住むのであれば、ある意味で最も重要といえるのが物件周辺の雰囲気です。周辺の治安状況や、騒音・においなどネガティブポイント、さらに街全体の雰囲気は自分の生活や理想に合っているかどうかなど、実際に物件周辺を歩いて見てみないと気づかないことも多いので、色々歩いてチェックするようにしましょう。

また、物件近くに空き地や駐車場がある場合、その場所に新たに建物が建つ計画があるかどうか、もし建つとしたらどのような建物なのか、高さはどれくらいかなども確認が重要です。もし南側に高い建物が建築されてしまうと、物件の日照に大きな影響が出ることもありますし、もしコンビニなどが建設されると治安や騒音に心配が出ることもあるかもしれません。 そういった、現在の地域環境や将来的な建築計画なども物件を購入する前に知っておくようにしましょう。

《⑥ ハザードマップ、避難場所》

地震や津波などの自然災害が発生した場合の被害予測を見ることができるのが、このハザードマップです。こちらは各自治体がネットで公開したりもしていますので、購入を検討している物件の地域がどのような被害が予想されるのかを知っておくようにしましょう。

それに関連して、災害が発生した祭の近隣の避難場所も見ておくことが大切です。いざという時に、避難場所までのルートはわかりやすいか、避難場所自体の安全確保はどうかなど、実際に物件から避難場所まで歩いて見てみるのも良いかもしれません。