一戸建てやマンションで、賃貸ではなく購入を考える時、まずは一戸建てとマンションのどちらを選べばいいか悩んでしまう方や、そもそもどのように探し始めればいいのかわからないという方も多いかと思います。
戸建てもマンションも、どちらもメリットデメリットがあり一概にどちらが良いとは言えないところもあるので、そのように物件探しで迷ってしまった時には、「家を購入してどのような生活を過ごしたいのか」を考えてみると良いでしょう。

また、家を買う理由からも希望を想定することができ、例えば「家族が増えるから家を買いたい」のか「引越しのタイミングでなんとなく購入を考えたい」のか、それだけでも物件の選択には大きな影響が出ます。

なのでまず、物件の購入を検討する時は、

・なぜ購入したいのか
・購入してどのような生活を送りたいのか

を考えてみましょう。

《「なぜ購入したいのか」を考える》

自宅の購入を考える場合、人生にとって一番に近い大きな買い物でもありますし、必ず何かキッカケがあるかと思います。

・引越しのタイミングなので賃貸だけでなく持家も検討したい
・結婚や出産のためもっと広い家にしたい
・二世帯住宅を検討したい
・資産運用として投資用物件を購入したい

など、人それぞれに物件購入の理由は様々。
これを明確にイメージすることで、例えば出産のための購入であれば、

「子供を遊ばせるための庭がほしい」
「子供の騒音や泣き声で隣室に迷惑をかけないようにしたい」

という理由なら、一戸建てがオススメですし、

「子供ももう大きいから子供部屋がほしい」
「子供が一人で家にいることも多いからセキュリティをしっかりしたい」

という理由なら、一戸建てまで買わなくとも、今より広めのマンションでオートロック付きなどがオススメでしょう。まずはなぜ物件を購入したいのかをまとめ、その「なぜ」を満たすためにはどのような物件がいいのかを考えてみるようにしましょう。

《「どのような生活を送りたいのか」を考える》

「なぜ」家を買いたいのかがまとまったら、次は「どのような生活を送りたいのか」を考えてみましょう。
今度は「なぜ」とは違い、自分の理想とする生活をイメージしてみます。

・静かな住宅街に住みたい
・お気に入りの駅の近くに住みたい
・実家の近くで家を持ちたい
・通勤時間をなるべく短くしたい
・ペットが飼える家が良い
・日当たりにはこだわりたい
・自家菜園ができるような庭がほしい
・広いお風呂でゆっくり入浴したい

など、自分が「こんな生活をしてみたいな」と思う条件を出してみましょう。

もちろん希望が全て当てはまる物件が見つかればそれでOKですが、なかなか全ての条件を満たすような物件には出会えないかもしれません。ですので、色々出した自分の理想の中から、「これだけは絶対に叶えたい」というものを数個決めておきましょう。
そうすることでそれが物件を探す時の指標となり、不動産会社に物件の相談に行った際も、その希望条件を伝えることでスムーズに物件探しが進むようになります。

せっかく物件を購入したとしても、自分の理想とする生活が送れないのでは今後一生過ごしていくのも辛くなってしまうかもしれません。そうならないためにも、「なぜ」だけでなく「どのような」もしっかり考えてまとめておくことが大切です。


このように、「なぜ」と「どのような」をはっきりとイメージすることで、なんとなく探すよりも物件条件が明確になり、物件の設備や価格なども漠然と探すよりもわかりやすくなります。
これらをイメージしておくのとしないのでは、物件探しの進み具合にも大きな影響が出ます。購入価格などから探し始める方も多いかもしれませんが、今後ずっと過ごす住まいを購入する大切な買い物でもありますので、まず始めに自分の希望をしっかりまとめておくようにしましょう。