新築一戸建てやマンションなど、マイホームを購入するまでには色々とやることがあります。また、物件を購入するには住宅ローンを利用する方もほとんどかと思いますが、その際は物件購入だけでなく住宅ローンも並行して手続きを進めなければいけません。そこで、物件を購入するまでどのような手順になるのか、基本的な流れをここでご紹介します。

《① 情報を集めて物件を検索》

物件購入を考える際には、まずはどの地域に住みたいのかから考えることがほとんどだと思います。まずは物件情報サイトなどで、その地域では物件がどれくらいの価格で販売されているのか、どのくらいの間取りでどのくらいの価格なのかなど、地域の色々な物件情報を見て相場感を調べるところから始めましょう。
そうすることで価格や間取り以外の、物件の設備や周辺環境など、細かい希望が見えてくるかと思うので、そうして少しずつ絞っていくと、希望の物件も見つけやすくなります。

《② 不動産会社に問い合わせ物件を見学》

良さそうな物件が見つかったら、その物件を管理する不動産会社に問い合わせ、物件の見学を依頼します。新築の一戸建てやマンションの場合、まだ物件自体が完成していないということもありますが、その場合はモデルルームを見て確認することができます。その場合、実際にできあがるものとは広さや間取り、設備が違う場合もありますので、スタッフに確認をしておきましょう。
実際に物件を見てみることで、さらに物件のイメージも固まって来るかと思うので、自分の希望する物件が見つかるまで、色々な物件を見学してみることも大切です。

《③ 購入申し込み》

見学を繰り返し、自分の理想の物件を見つけたら購入申し込みをして本格的に話を進めましょう。その際、新築マンションの場合は「申込証拠金」が必要で、おおよそ2万～10万ほどを支払うことになります。申込証拠金は、本契約に進んだ場合、手付金の一部として充てられ、もし契約とならなかった場合は返還されます。

《④ 住宅ローン事前審査》

住宅ローンを利用して物件を購入する場合、購入申し込みを行ったのと同時に、住宅ローンが組めるかどうかの事前審査を行うことになります。金融機関にていくら借入ができるのかの審査が行われ、この審査に通らないと物件の契約に進むことができません。

《⑤ 重要事項説明》

物件の契約前に、今回購入する物件や契約内容などについて、書面を基に説明する場が設けられます。ここでは物件、契約内容に関わるあらゆる内容が説明されるので、しっかり内容を把握した上で契約を進めるようにしましょう。もし説明の中でわからない点があったら遠慮なく質問しましょう。可能であれば重要事項説明書や契約書はコピーをもらい、契約日前までに内容を全てチェックしておくことが重要です。

《⑥ 売買契約》

住宅ローンの審査が通り、重要事項説明が終わったら正式に物件の売買契約が進められます。ここまでに契約内容全てをしっかり確認しておき、納得した上で臨むようにしましょう。もしこの段階で、買い主の都合で契約を止める場合、手付金の返還が行われないだけでなく、契約内容によっては違約金も発生する可能性もあります。

《⑦ 住宅ローン契約》

物件の売買契約が終わったら、続いては住宅ローンの申し込みを行います。住宅ローンの申し込みをすることで金融機関で本審査が行われ、それに通ることで正式にローン契約となり借入金を受け取ることができるようになります。事前審査を通っただけでは借入金を受け取ることができませんので、注意しましょう。

《⑧物件内覧》

新築の一戸建てやマンションの場合、物件完成時に物件の内容をチェックする「事前内覧会」があります。その際に、建物の状態や設備など、契約内容と違いが無いかどうか確認をすることができます。もしここで物件に何か問題が見つかった場合は、改善するよう依頼しましょう。

《⑨残金決済》

内覧を行って問題がなければ、物件価格から手付金を引いた残りの金額を支払う「残金決済」を行います。住宅ローンを利用する場合は、この日までに借入金を受け取ることができないと残金決済自体をすることができなくなってしまうので、借入金の受取日には気をつけましょう。ここで残金の支払いが確認された時点で、物件の引渡しが行われます。

《⑩物件の引渡し》

残金決済が終了した段階で、ようやく物件が自分のものになります。物件の引渡しでは、司法書士の方による不動産の所有権移転登記が行われ、それも終わった段階で物件の鍵が渡されます。もし可能であれば、この後不動産会社の方ともう一度物件のチェックを行うことが理想です。物件内覧時に改善をお願いした箇所がちゃんと対応されているか、本当にほかに問題が無いかなど、しっかり確認しておくようにしましょう。