《不動産を買うには様々な費用が必要。お目当ての不動産の価格はもちろんですが、ご自分のライフプランによって、掛かる費用は人によってマチマチです。今回の特集はそんな複雑難解な不動産購入に掛かる費用に関してのお話です。》

不動産は人生で最も大きな買い物。「人生」という言葉が入ってくるぐらいですから、単純に「この家いくら？」というものではないですよね。 必要になるお金は「物件価格」だけでなく、不動産物件の購入手続きにかかる諸費用（初期費用）や、購入後にかかってくる固定費等が必要になってきます。必要なる費用やそのルールは非常に細かく複雑です。 今回はそんな不動産を購入するのに必要なお金を特集します。

《住宅ローン》

不動産を購入するにあたり、誰もが頭を悩ませるのが住宅ローンの返済。住宅ローンの返済は、家を買った後、返済終了まで毎月支払い続けるものです。

ちなみに住宅ローンの返済期間は最長35年。一般的には20年～35年の範囲で返済期間を設定する人が多いです。但し、この返済期間はご自身のライフプランに密接に関係します。お子様がいらっしゃる方はお子さんの進学にかかる費用、家族で毎年旅行に行かれる方は毎年掛かる旅行費用、さらには車の買い替え費用等も考慮して、毎月可能な返済額を設定されることをお勧めします。


何を重視してお金を使うのか？

ご自身の価値観をライフプランに反映させて、返済期間を設定することが望ましいでしょう。

そのためには、今から家計管理をしっかり行う習慣をつけましょう。
家計簿を作れば資金計画をたてられます。

なお、返済は、毎月返済のほかボーナス時加算（ボーナス月の返済を増やすこと）の選択をすることも出来ます。
住宅ローンの詳細を知りたい方はこちらの記事もチェック!!

住宅ローンっていくら組めるの？
http://bukkenoff.jp/manual/39

《住まいの維持・管理費用》

不動産は家を買って、お終いになるわけではありません。住宅ローンの返済以外にも、住まいを維持管理していくためのお金が必要になります。 必要になるお金は戸建て、マンション等の物件種別によって異なります。
特にマンションの場合、管理費等を毎月支払うことになりますので、事前に物件種別によって必要になる維持・管理費用を把握しておきましょう。

全ての物件にかかる諸費用

固定資産税・都市計画税：
マイホーム等、所有する不動産にかけられる市町村税。毎年1月1日時点の所有者に4月に通知します。
納税は6月（年4回分納可能）。なお、固定資産税について、新築住宅は5年間の軽減措置があります。

諸費用＜マンション＞

管理費：
マンションの共用部分の清掃や、設備の管理、官営会社への支払いなどに充てられます。毎月1万円～2万円台が目安となります（物件や住戸の広さによって異なります）。

修繕積立金：
マンションの大規模修繕に備えて毎月積み立てるお金です。
積立金額が不足すると、修繕時に一時金が必要になる場合もあります。
一般的な積み立て金額は毎月5000円～1万5000円が目安となりますが、築20年以上の古い中古物件は高くなる傾向があります。

駐車場代など：
駐車場を契約する場合には駐車場代が必要になります。
そのほか、専用庭やルーフバルコニー付きの住戸の場合、その使用料が必要になることも。

諸費用＜戸建て＞

マンションと異なり、一戸建ての場合、管理費や修繕積立金等を毎月支払うことはありません。但し、家というものは年月と共に老朽化していくものです。それは一戸建ての場合でも変わりません。
例えば、寿命が15～20年と言われているキッチンやお風呂などの水まわりの交換には 200万～300万円ほど必要になると言われております。

また、外壁や屋根の修繕には、100万～200万円の費用が必要になります。なお、塗装の塗替えは10年に1回と言われています。

戸建ての場合、マンションのように大規模修繕をするケースは少ないですが、それでも10～15年程度の周期でまとまったリフォームに対応できるよう、購入時から きちんと備えておく必要があります。