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レトロな下町の香りを残しながら治安のよい静かなまち「千駄木」
古き良き時代の風景を残した観光地としても人気の高い“谷根千(やねせん)”に含まれた「千駄木」は、東京23区のひとつ“文京区”に属するいわゆる山の手のうちでありながらも、下町のような街並みが魅力のエリア。派手さは全くなく、どちらかと言えばやや地味な印象を受けますが、東京都心部とは思えないのんびりとした雰囲気が魅力の地域です。
《■千駄木の歴史》
「千駄木」という地名の由来は、かつてこの地に広がっていた雑木林を伐採していた際に、その数が千駄(たくさん、という意味)ほどにも及んだからつけられたという説や、室町移動の武将が植えた“栴檀(せんだん)”の林があり、その“栴檀木”という言葉が転訛したという説、そこからさらに谷中方面にある寛永寺に千駄の護摩の香木を納入することになっていたことが合わさった説など、色々ありますがどれが本来の由来なのかははっきりわかってはいません。ですが、江戸時代の古地図には下駒込村内には“上野東漸院持ち駒込千駄木御林”、“上野寒松院持ち駒込千駄木御林”との記載があったころとから、そのころにはすでに「千駄木」という地名が使われていたようです。
このように江戸時代初期までは雑木林が広がっていましたが、時間が経過するごとに江戸城下の開発が進み、多くの寺社が創建または転入してきます。さらに旗本小笠原順三郎邸など江戸初代武将の徳川家康に仕えた武家屋敷や、大名屋敷が置かれたことから、次第にお屋敷街が形成されていきました。
明治に入ると、郡区町村編成法によって文京区の前身となる小石川区及び本郷区が誕生。ですが両区合わせても人口はわずか6万を超えるほどで、当時に存在した15区の中でも少ない地域だったようです。その後、明治政府が近代国家建設を打ち出し教育に力を入れ、区内に多くの官立や私立学校を設立します。学校の転入も相次いだことから、多くの文人がこの近辺に住むようになります。第一次大戦を迎えるころには日本の経済が著しく発展し、当時の東京15区と同時に小石川・本郷区の人口も一気に増えていきました。
そして1947年(昭和22年)戦後の市街地再編成として統合を行った際に、小石川と本郷が合併して“文京区”が誕生。1965年(昭和40年)に住居表示の実施に伴い、現行の「千駄木」がついに成立しました。
今でも江戸時代から続くお屋敷街の雰囲気と、下町のような雰囲気を残したエリアとして、多くの人からの注目を集めています。
《■千駄木の地理》
JR山手線の内側、東京都文京区の北東に位置する「千駄木」は、“谷根千”と呼ばれる人気観光地と、静かな住宅街を抱えたエリアです。“谷根千”とは、1984年に創刊された地域雑誌“谷中・根津・千駄木”を置くお店のことを、その読者たちが略称して“やねせん”と呼んだことから、いつしかこの地域自体を指す言葉として定着しました。下町情緒あふれる地域として親しまれていますが、厳密に言えばこの地域は下町ではありません。
東京大学にほど近く、川端康成や夏目漱石、森鴎外などの著名な文人から、建築家、政治家、銀行家などもかつて居を構えたこともあり、地形的に見ても本郷台地の端に存在する高台であるため、本来は“山の手”に含まれています。
観光地でもあるため、場所によって週末は賑やか。ですが目立った繁華街がないためもちろん夜は静かになりますし、人が集まる場所以外は基本的に閑静な住宅街となっていますので、それほど気にはなりません。教育環境や住民のマナーが高いため犯罪発生率も非常に低く、地域に目を配れる環境が整っていますので、女性の一人暮らしや小さな子供がいる家庭も安心して住むことが可能です。
移動に関しては、エリアの東沿いを東京メトロ千代田線の“千駄木駅”がメインになります。オフィス街である“大手町”や“日比谷”、“霞ヶ関”までダイレクトにアクセスできるほか、西にさほど離れてない位置には東京メトロ南北線の“本駒込駅”を利用することもできます。また、“西日暮里駅”や“日暮里駅”も遠くなく、こちらからはJR“山手線”や“京浜東北線”も利用できるため、都内の主要ターミナル駅にはもちろんのこと、埼玉や神奈川方面へも簡単に出ることが可能。さらに“京成線”を利用すれば成田空港へも簡単に出れたりと、とにかく利便性の高さが魅力です。
もちろん電車だけでなく都営バスやコミュニティバス路線も多く整備されているため、上野公園や浅草方面から池袋駅方面まで直接行くことも可能。さらに東京や銀座などからも近いため、残業や飲み会で遅くなった際に気兼ねなくタクシーに乗れる距離というのも利点かもしれません。
レトロな街並みが残っていると聞くと、古い家が立ち並んでいるというようなイメージがありそうですが、駅周辺にはファミリー層向けの新しいマンションも多め。メインの通りは車や人通りが多めなものの、基本的に住宅街となっていますので横道に一本入れば閑静な住宅街が広がっています。「通勤には時間をかけたくないけど、治安の悪い場所や賑やかすぎる場所には住みたくない」という人にはまさにぴったりのエリアなのです。
《■千駄木での買い物》
下町情緒残るまちとして人気観光エリアですから、基本的に個性的な個人経営店がメイン。昔ながらの人情と活気があふれた街並みだけでなく、若い女性などが好むようなオシャレなカフェや飲食店なども多く、裏路地探索をすれば新たな発見もあるでしょう。また、イタリアンやハンバーガー店、焼き肉屋や寿司屋も多めで、食事は外で取るのがメインの人にも非常に便利な場所です。
ただし“千駄木駅”は地下鉄線の駅であるため駅ビルなども周囲にありませんし、そこだけで何でも揃うような商業地区やショッピングモールなどがないため、買いたいものによっては上野などのターミナル駅まで出る必要が出てくるかもしれません。
大型スーパーは見当たりませんが、“まいばすけっと 谷中よみせ通り店”、“マルエツ プチ 谷中三丁目店”、“NOMURAYA”と、小型スーパーがあちこちに点在していますので、生鮮食品の買い出しに困ることはありません。エリア外ですが人気観光地でもある“谷中銀座”も近く、こちらを利用するのも良いでしょう。コロッケやメンチカツ、焼き鳥など定番のお惣菜から、お弁当屋、新鮮な魚やお刺身、ちらしずしなども購入できる魚屋、さらにたい焼き屋やタルト屋などのスイーツからベーカリーまでが所狭しと並んでおり、何を食べようか悩んでしまうほど。ただし基本的に週末は混んでいますし、商店街自体が夜間までは営業していないので、夜をメインに動く方は注意しましょう。まいばすけっとなどは深夜0時まで開いていますから、帰りが遅い時などはこちらをメインに利用することになるかもしれません。
《■千駄木の施設》
一部を除き「千駄木」エリア内には大きな商業施設や娯楽施設などは存在しておらず、ほとんどが静かな住宅地です。
その閑静な住宅街の中にあるのが“区立須藤公園”です。この公園は、高低差のある台地と低地が生み出した急傾斜地を活かした立体的な庭園風の公園で、池や藤棚、四季折々の草花のほか、高さ10mの斜面を流れ落ちる“須藤の滝”が有名な場所。東京都心部とは思えないほどの豊かな緑の中に、園内を回遊できる遊歩道も整備されており、観光者だけでなく地元の人々の安らぎの場所ともなっているようです。
かつては加賀前田藩の支藩、大聖寺藩の屋敷跡でしたが、明治時代に品川弥二郎をはじめとして所有者が数回変わったのちに須藤吉左衛門の手へと渡り、須藤氏が元の庭園を活かして大きく改装しました。その後、公園用地として東京市に寄付され、昭和25年に文京区へと移管されています。
外国人観光客も増えたことにより、2018年にはさらにリニューアル。大名庭園の面影を十分に活かし植栽なども行いつつ、トイレも設置するなど利便性を向上。小規模ですが子供向けの遊具などもあり、地域の小さな子供たちの遊び場にもなっているようです。“千駄木駅”からほとんど離れていないため、近くに寄った際にはぜひ散策してみてはいかがでしょう。
虫が好きな子供がいるのであれば、“ファーブル昆虫館 虫の詩人の館”もおすすめです。
民間がボランティアで運営しており、看板も小さく静かな住宅街の中にひっそりと馴染んで建っていますので、ヘタをしたら見過ごしてしまうかもしれません。5階建ての建物ですが、2階から上は貯蔵庫や研究室として使用されているので、実際に見学できるのは1階と地下1階のみです。それほど大きくはないものの、生きた昆虫の観察をはじめ、数万点の昆虫標本が見れますし、子供向けのお絵かきや質問コーナーのほか、ファーブルの生家を再現した部屋もあったりと見ごたえは十分。昆虫標本作成教室や各地での昆虫採集・観察会なども定期的に行われていますので、興味があればこちらに参加してみるのも良いのではないでしょうか。
山手線内にありながらも、静かな街並みとゆったりととした雰囲気が魅力の「千駄木」。下町のような昭和レトロな香りを残しつつ、治安も良く、交通の便も抜群ですので、子育てと通勤時のアクセス環境の良さを両立したいのなら、「千駄木」はぜひとも候補に入れてほしい場所なのです。
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