[物件OFFコラム]長閑な田園が広がる埼玉北部の中心都市「熊谷」|物件OFF

長閑な田園が広がる埼玉北部の中心都市「熊谷」

 

東京の中心を横切りながら神奈川方面へ乗り換えなしで行くことが可能な“湘南新宿ライン”と“上野東京ライン”の運行が開始してから、その交通の便利さが注目されて急速に人気が上がっている埼玉県。その中でも新幹線の停車駅でもある“熊谷”は、都心部へ出やすさと長閑に広がる田園風景に惹かれて移住者が増えているエリアです。




《■熊谷の歴史》

 

「熊谷」の歴史は深く、古くは約20,000年前の旧石器時代にまでさかのぼることが出来ます。県内最古の水田とそれらへ水を供給するための水路である灌漑施設(かんがいしせつ)や、国の重要文化財に指定されている短甲武人埴輪(たんこうぶじんはにわ)や馬形埴輪(うまがたはにわ)が発掘された古墳なども多く発見されています。

この「熊谷」という地名の起こりは、高城明神が鎮座していたことによる“神谷(くまけや)”からきた説、荒川がこの地で大きく曲がりくねって蛇行していることから“曲谷(くまがい)”を基にしたという説、さらには平直定がこの地に生息していた熊を退治したことからつけられた説など様々ありますが、既に平安時代後期には「熊谷」という地名になっていたようです。
なお、平直定は地名が“熊谷”となったのちに“熊谷直定”を名乗るようになりました。直定の息子である“熊谷直実”は、武蔵国熊谷郷(現・埼玉県熊谷市)を本拠地とした武将で、もともとは平家に使えていたものの、平安時代末期の石橋山の戦いを機に源頼朝に臣従し御家人となっています。
彼は“平家物語”の中での一の谷の戦いにおいて平敦盛を討つ場面などで有名で、現在でもJR熊谷駅北口には像が設置されているほど住民たちに親しまれているようです。

江戸時代には中山道六十九次(木曽街道六十九次)の8番目の宿場“熊谷宿”が設置され、当時は“板橋宿”に次ぐ人口規模を有していたようです。中山道だけでなく秩父街道などの脇街道をはじめ、荒川と利根川には江戸とを結ぶ河岸も設置され、交通の要所としても発展がはじまりました。 のちに廃藩置県が行われると、入間県と群馬県の合併により熊谷県が誕生。県庁所在地となったことで、地域の中心都市としての成長も開始します。明治維新を迎えることにより最終的に再び入間県へと変わりますが、1883年(明治16年)には上野~熊谷間(現・JR高崎線)に線路が開通。もともと養蚕業が盛んで“製糸の町”とも呼ばれていたこの地から、生糸を中心に多くの物資が横浜港へと運ばれることにより、まちの発展は加速していきます。

昭和に入り1933年(昭和8年)には県下2番目の市制を施行、ついに“熊谷市”が誕生。ですが太平洋戦争終戦前夜の昭和20年14日から15日にかけて、埼玉県下で一番大きな被害を出した熊谷空襲を受けてしまいます。この空襲により市内の約3/4を焼失するほどの大規模なものでした。熊谷市制を記念して建てられた公会堂と市役所も消失してしまうなど甚大な被害を受けたものの、空襲の災禍から整然とした近代的な都市としての再生を目指して区画整理事業を行うなど、新たなまちづくりを開始します。
1982年(昭和57年)には上越新幹線が開通したことにより、注目度もさらに上昇。周囲の町と合併を繰り返し、2007年(平成19年)には埼玉県北部では初の20万人都市になりました。
こうして名実ともに“熊谷”は県北の中心都市となったのです。


熊谷の歴史


《■熊谷の地理》

 

「熊谷」をよく知らなくても、“熊谷=暑い”というイメージを強く持っている人は多いのではないでしょうか。
なぜこの周辺が周囲より暑いのかというと、ヒートアイランド現象により東京都心で温められた空気が海風に乗って北上してくるのと同時に、フェーン現象によって温められた秩父山地からの熱風が、ちょうど“熊谷市”の上空付近で交差するためだと言われています。
2000年(平成12年)に熊谷市内で最高気温39.7度を観測後、他の地域に何度も記録を塗り替えられたものの、2018年(平成30年)には再び最高気温となる41.4度を観測しています。市はこの知名度を逆手に取り、「あついぞ!熊谷 熊谷新時代まちづくり事業」を実施。うちわ祭りや花火大会などのほかにユニークな企画を次々と打ち出してまちづくりを進めています。
もちろん、日を遮るための“藤のパラソル事業”や冷却ミストの設置など、暑さそのものに対しての対策もしっかりとなされているので安心してください。

埼玉北部の荒川扇状地の東端に位置する“熊谷”は、北部を利根川、南側を荒川に挟まれた地域です。これらの河川によって運搬された栄養豊富な土や泥によって平野が形成されており、豊かな自然を今も多く残しています。地下水も豊富に有する「熊谷」は水道水の味が良いことでも知られ、市内に供給されている水道水の約70%が市内の井戸より汲み上げられた水であり、ミネラル分を多く含んでいることから“水道水のおいしい都市32”のうちのひとつとしても数えられているほどです。

市内中央やや南寄りにある“熊谷駅”からは、“JR高崎線”と“秩父鉄道”の2路線が利用可能。特に“高崎線”は乗り換えなしで新宿方面を経由し神奈川方面へ出る“湘南新宿ライン”と、こちらも乗り換えなしで東京方面を経由して神奈川方面へ出る“上野東京ライン”も利用できますので、通勤・通学には非常に便利です。大宮へは約35分、新宿へは約65分、東京へは約80分、横浜へは約95分とだいぶかかってしまいますが、やはり乗り換えがないのはうれしいポイントでしょう。
“上越新幹線”、“北陸新幹線”もありますので、急いでる時にはこちらを利用するという手も。もちろん新潟方面や長野、金沢方面へのレジャーや出張の際も便利です。

典型的な地方都市のため、大きめのスーパーやモールなどが数多く点在していますので移動時には車があると非常に便利です。コンビニをはじめどこも駐車場は広めに置かれていますので、駐車場所に困ることはほとんどありません。車での移動を好む人にはぴったりな場所でしょう。
もちろん車がない場合でも、駅から近めであれば何も問題はありませんし、駅前からはコミュニティバス“ゆうゆうバス”ほか複数の系統のバスが発着しているため、さほど不便さを感じないでしょう。


熊谷の地理


《■熊谷での買い物》

 

駅から直結で、ファッションやレストランなどから、病院、行政サービス、保育施設までが入ったショッピングモール“ティアラ21”をはじめ、駅から徒歩3分の場所には若者向けのセレクトショップを中心に“ユニクロ”や“Right-on”、“ABC-MART”など人気があるテナントが多く入った“ニットーモール”、こちらも駅から直結で移動が可能で女性向けファッションブランドが中心の“アズ熊谷”、さらにはやや離れた場所になりますがシネマコンプレックスも入った“イオン熊谷”もありますので、買い物をする場所にも困りません。

ニットーモールでは授乳がカーテンで仕切れる個室でできる上に、赤ちゃんの成長も確認できる身長計や体重計も備え付けられたベビールームスペース“赤ちゃんの駅”があるほか、アズ熊谷には子供をキッズスペースで遊ばせながらカフェでゆったりできる“クマガヤプレイス”もありますし、イオン熊谷には子育ての相談受け付けやセミナーも開催している子育て支援センター“0・1・2・3さい くまっぺ広場”があったりと、子育て世代も満足の充実ぶり。親子連れでも安心して買い物を楽しむことが可能です。

生鮮食品の買い出しにも、アズ熊谷内には“Tマート熊谷店”が、ニットーモール内には“ヤオコー熊谷ニットーモール店”が、もちろんイオン内にもスーパーがあるので毎日の買い出しも安心。ただし21時~22時にはほとんどの店舗が閉店してしまうため、帰りが遅くなるような場合には注意が必要かもしれません。
もちろん飲食店もそれぞれのショッピングモール内に豊富にありますし、それ以外にも“ジョナサン”や“藍屋”などのファミレスもあちこち点在していますので、外食派でも満足することが出来るでしょう。


熊谷での買い物


《■熊谷の施設》

 

「熊谷」は歴史の項に書いた通り、それほど知られてはいませんがかなり長い年月を重ねているエリアです。
地名のもととなったと言われている“髙城神社”や、熊谷の発展に尽力した竹井澹如が設けた回遊式庭園“星溪園”、さらに世界遺産・富岡製糸場の姉妹工場で創業当時に使われていた製糸機械が展示された“片倉シルク記念館”など多くの施設がありますが、特に注目したいのは日本三大聖天のひとつであり本殿は国宝に指定されている“妻沼聖天山”に違いありません。1760年(宝暦10年)に建設された聖天堂は、日光東照宮の修復に参加するほどの優れた技術をもった職人によって建てられています。「熊谷」だけでなく埼玉県内の建造物で初の国宝指定を受けた本殿は、一見の価値があるでしょう。

また、県内初の百貨店であり創業120年を迎えた老舗百貨店“八木橋百貨店”もおすすめです。規模はやや小さく、一店舗しか存在していないいわゆるローカル百貨店ではありますが、休日には混雑を見せるほど地域の住民たちに長く愛され続けています。
実は旧街道・中山道の上に建てられており、歴史的価値のある街道を寸断させてしまわぬよう店舗の1階には中山道がそのまま店内通路になっていたり、建物の内外に石碑やその当時を伺えるものが遺されていたりと、非常に珍しい百貨店です。
もちろんハイブランドを中心に老舗らしい格式高い店揃えとなっていますので、買い物も楽しむことも可能です。

休日に子供を連れて遊ぶのならば、“熊谷スポーツ文化公園”なども良いのではないでしょうか。スポーツと名についているだけあって、テニスコートやフットサルコート、ソフトボール場、ラグビー場やジョギングコースなど様々なスポーツが楽しめる公園です。
それだけでなく、小さな子供が遊べる砂場や大型遊具、小学生中学年以上を対象としたコンビネーション遊具やアスレチック、夏季限定で水遊びが出来る親水広場などのほかにも、貸自転車やバッテリーカーなど様々な遊びをすることが出来ます。背の高い木々が茂ったエリアや、小高い丘があるエリアなどかなり広めとなっていますのでお弁当を持っていけば簡単にピクニック気分を楽しむことも可能でしょう。


“暑い”というイメージばかりが先行して、住む場所としてはまだまだあまり知られていない「熊谷」。やや東京からは離れてしまっているものの、程よい田舎感と都会感が両立した穴場の場所なのではないでしょうか。


熊谷の施設

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