東京都にぴったりと寄り添うように位置する埼玉県は、池袋や新宿、上野、東京などへ直通している路線が多く、その利便性の高さからベッドタウンとして成長してきました。都心部への交通アクセスの良さと比較的価格が控えめなところから単身世帯や地方出身者などに人気がある地域でしたが、豊富な自然を残している地域が多く子育て支援も充実しているためか、今ではファミリー世代を中心に県外から転入者が特に増え続けているエリアです。

埼玉県　おすすめエリア

●大宮・さいたま新都心

埼玉県内最大のターミナル駅「大宮」と、東京都心機能の新都心となるべくつくられた新しい駅「さいたま新都心」があるさいたま市内のエリア。商業施設と公共交通機関が充実していながら、2400年もの歴史を持つ武蔵一宮・氷川神社の豊かな自然も多く残しているので、世代を問わず人気は高め。

●浦和

利用可能な路線数は大宮よりも少ないものの、東京方面へより近いため不便さを感じることは全くありません。県内でも有数な高級住宅地でありながら、文教地区でもあるためゆったりと落ち着いた雰囲気がとにかく魅力。

●川越

年間650万人が訪れる人気の観光エリア。小江戸と呼ばれる黒い蔵造の町並みの地域を残したまま、再開発が入った駅前には大型商業施設が揃い、さらに都心部方面へのアクセスも良好なため、観光地としてだけではなく住みたいまちとしても注目を集めています。

●和光

埼玉南部の和光は、板橋区・練馬区に面しており東京方面への交通面の便利さでは県内でトップ。それでいて都心部より土地の価格が比較的リーズナブルなので、右肩上がりで人口も上昇中。

●戸田

こちらも荒川を挟んですぐが板橋区のため、都心部へアクセスするには優秀なエリア。豊かな財政基盤を基に子育て支援が特に充実しているため、保育・教育では県内トップクラスになっています。

●所沢

西武ライオンズと西武グループの本拠地として、全国的にも知名度の高いエリア。西武池袋線、西武新宿線とどちらも都心部へ向かう2路線が利用可能なので非常に便利。人気アニメ・となりのトトロの舞台のモデルとなった場所ともいわれており、自然保護活動によって昔のままの雑木林を今も多く残しています。

●熊谷

埼玉北部の中心都市。東京からだいぶ距離があるため利便性では他のエリアには負けてしまいますが、農地や自然が多く残っているうえ、土地の価格が南部と比べかなり控えめなのが特徴。新幹線の停車駅でもありますので北部に住むのならこちらがおすすめ。

埼玉県　おすすめポイント

●交通の利便性

古くから東京のベッドタウンとして発展してきたため、レジャーや観光地などが少なく「住む場所」としてのイメージがとにかく強い埼玉。JR東北本線、JR高崎線、JR京浜東北線、JR埼京線、東武東上線、東武伊勢崎線、西武新宿線、西武池袋線と、東京都心部から放射状に主要路線が広がっていますので、どこからでも東京方面に一直線で向かうことが可能です。通勤・通学に非常に便利な地域でありながら、東京都心部より住宅地が広めに確保されている上に、都心部と比較すると手の出しやすい価格帯の物件もかなり多めです。
“地味”と言われ続けた時代はすでに昔の話。交通利便性とゆったりとした生活環境の両立も可能な、長く住み続けるのに適した県ともいえるでしょう。

●自然の豊かさ

国指定名勝・天然記念物に指定された長瀞岩畳が散策できる秩父・長瀞や、全国初の国営公園である国営武蔵丘陵森林公園、埼玉の由来のひとつでもある全国有数の大型古墳群・崎玉古墳群（さきたまこふんぐん）、東京都民の水がめ・狭山湖（正式名称：山口貯水池）とその周囲に広がる埼玉県立自然公園、さらにとなりのトトロの生みの親・宮崎駿の承諾を得て命名されたトトロの森など、多くの自然が残っています。
海に面していない県ではありますが、河川面積の割合は3.9％にもなり全国でも1位。首都圏でありながら、多くの自然に恵まれたエリアなのです。

●子育て・教育環境

ファミリー世帯が増加していることから、それぞれの市町村でも様々な子育て支援サービスを行っています。
埼玉県としても、独自に子育て家庭への優待制度「パパ・ママ応援ショップ優待カード」を配布。こちらは妊娠中から、18歳に達した次の3月31日を迎えるまでの子供がいる世帯が利用できる制度で、目印のステッカーが貼られた協賛店で提示すると割引などのサービスを受けることが可能です。また、子供が3人以上の家庭を対象とした多子世帯応援ショップの追加、子育てサービスに利用できる5万円分相当の“3キュー子育てチケット”も配布しています。
さらには、子育てに配慮したマンション“子育て応援マンション認定制度”や、標準金利よりも引き下げた金利で融資が受けられる“埼玉の家 子育て応援！！住宅ローン”など、子供を育てている家族にうれしい制度も充実。公立・私立を問わず学校の選択肢も豊富なので、子供のために埼玉県へ引っ越してくる家族も少なくありません。「子育てをしたい県」としても注目されているようです。