[物件OFFコラム]近代的な街並みに生まれ変わった家族向けのベッドタウン「戸塚」|物件OFF

近代的な街並みに生まれ変わった家族向けのベッドタウン「戸塚」

 

お洒落で異国情緒漂うというイメージの強い横浜市の中で、最大の面積を誇る“戸塚区”。そのほぼ中央に位置する戸塚駅は、立地と使用可能な路線から、横浜や東京のベッドタウンとして多くの人口を擁しています。豊かな自然を今に残したまま、駅周辺の再開発によって生活の利便性が一層高められ、「住みやすいまち」として選ばれたこともある、現在人気急上昇中のエリアです。




《■戸塚の歴史》

 

「戸塚」という地名については諸説あり、「富塚」、「十塚」、「豊塚」の3つの由来が存在しています。
今の“富塚八幡宮”の境内に富属彦命の古墳があり、これが“冨塚”と呼ばれていたことから“とつか”となった、という説もありますが、その富塚八幡宮の縁起によると、平安時代の後期に戸塚修六郎友晴とその子孫が周囲の開発に努力したために、その名をとって「戸塚」と呼ぶようになった、と記されているようです。
なお、「戸塚」の“塚”という字は、旧字体の“塚”で表記することもありますが、厳格に定められているわけではありません。

鎌倉時代にはこの地域が鎌倉に近いことから影響を強く受け、その頃にはすでに鎌倉街道中ノ道が通る宿場町でした。
江戸時代に入るとさらに東海道が整備され、その5番目の宿場として“戸塚宿”が誕生。この“戸塚宿”は日本橋から10里半(約42km)の距離に位置し、日本橋を朝に立つとちょうど1日目の夜を迎える場所であったため旅籠の数が特に多く、東海道五十三次でも小田原宿に次いで2番目の数を誇っていたようです。同時に、鎌倉への遊山や、大山参詣へ向かう人々の宿としても大変賑わっていました。

明治維新が起こった後、横浜市内でも海沿いなどは文明開化の波を受けて一気に都市化が進んだものの、「戸塚」周囲までは及ばず、変わらずに田んぼを中心とした田園風景が広がっていました。
1880年(明治20年)に“東海道線”の横浜駅から国府津駅間が開通し“戸塚駅”が誕生すると、交通の中心は鉄道へと移ります。東海道を歩く旅人は見られなくなったものの、戸塚宿周辺は廃れることなくこの地域の行政や経済の中心地として歩むことになりました。江戸時代に植えられた柏尾川沿いの桜並木が関東地方で有数の桜の名所と知られるようになったのはこの頃で、開花の時期には鉄道を利用して花見に来る人々が各地から集まってきたと言われています。

昭和に入り軍需工業の拡大が求められると、農地が多く残っていた「戸塚」周辺が注目され新興工業地帯としての開発が進められていきました。工業地帯が形成され、働き手となる住民が増加。“戸塚駅”付近には商店が立ち並ぶようになり、工業都市としての機能を果たしはじめます。
なお、当時“鎌倉郡”と呼ばれていたこの区域は1939年(昭和14年)に横浜市に編入されたことによって“戸塚区”となっています。

戦争が終結して高度成長期に入るあたりには、大規模な大都市近郊への人口流入が起こりました。横浜市の一部である「戸塚」も例外とならず人口が一気に増加し、工業都市から転換して大規模な住宅開発が進み街並みが形成されていきます。急激な都市化の弊害で河川の浸水被害が増加するなどの問題が発生したため、駅を中心に区画整理事業による計画的なまちづくりが開始。
長きにわたる綿密な都市改造が繰り返されて、ベッドタウンとして現在の住みやすい今の「戸塚」が誕生したのです。


戸塚の歴史

 

《■戸塚の地理》

 

「戸塚」は横浜市を構成する18行政区のひとつで、横浜市の西南部に位置しています。やや縦に細長い形で、そのほぼ中央をJR東海道線と国道1号線が走り、“戸塚駅”もその中央部にあります。
かつては“戸塚宿”として栄えた地域であるものの、一時期工業地区として成長してきたせいか、あまり良いイメージを持たれていませんでした。ですが、2007年(平成19年)から本格的に始まった戸塚駅西口駅前を中心にした再開発事業によって近代的でクリーンな街へと生まれ変わったのと同時に、パトロールなどの防犯を頻繁に行い治安の上昇を図ったことで県内でも犯罪発生率が大幅に低くなり、今では子供や女性も安心して暮らせる街になっています。

“戸塚駅”からは、“JR東海道本線”、“JR横須賀線”と、新宿駅を経由して群馬・栃木方面へ向かう“湘南新宿ライン”と、東京駅と上野駅を経由してこちらも群馬・栃木方面へ向かう“上野新宿ライン”、さらに横浜市営地下鉄の“ブルーライン”と、多くの路線が利用可能です。横浜駅へは約10分、川崎へも約20分で行けますし、品川へ約30分、東京へ約37分、新宿へも約45分で、さらに乗り換えなしで行けるというのは「戸塚」に住む際の最大のメリットでしょう。観光地の鎌倉へはもちろん、大宮などの埼玉方面や群馬、栃木へも1本で行けるので、休日はレジャーを楽しみたいという人にもにおすすめです。

横浜特有ともいえる坂が多い地域ではあるものの、駅東口には駅前広場とバスターミナルが、駅西口にはバスターミナルのある第1交通広場、タクシー乗り場のある第2交通がそれぞれ設置してあり、電車以外の移動手段も豊富。駅前からは約50もののバス路線が発着しいますので、アップダウンが激しい道でも、駅から離れた場所に行く際にも問題になることはないです。
また、自動車専用道の“横浜新道”の上矢部インターがかなり近い場所にあるため、自動車だと横浜駅方面はもちろん、他の路線を経由すれば東京都心部へやその周辺まで簡単に出ることが出来ます。だからといって自動車が必須というほどではなく、所持していなくてもそこまで不便さを感じることは少ないですが、あれば移動の幅が広がるのは間違いないでしょう。


戸塚の地理

 

《■戸塚での買い物》

 

“戸塚駅”は横浜市最大の区である戸塚区の中心となる駅なので、商業施設はとても充実しています。

東口には駅直結のショッピングモール“戸塚モディ”が。丸井グループが運営しているだけあって、レディースファッションを中心に雑貨などのテナントが多め。特に地下食料品店街がかなり充実しており、お惣菜を扱うお店も多いため仕事帰りに買って帰る人も多いようです。
西口にも駅直結のショッピングモール“トツカーナモール”があります。こちらは3階と地下1階部分が駅と繋がっていますので、アクセスのしやすさはピカイチ。東急不動産グループの東急プラザ戸塚と、戸塚駅西口商店街で営業していた地元店舗が主体となったトツカーナモールによって構成されているモールなため、テナントに偏りがなくとにかく種類が豊富です。
駅から約徒歩3分の場所には“サクラス戸塚”も。他のショッピングモールと比べるとややコンパクトですが、TSUTAYAやニトリ、西松屋など他の場所にない人気店も多いですし、クリニック、フィットネスクラブ、戸塚区のラジオ局なども入っていますので足を運ぶ価値は十分にあります。歩行者専用の高架歩道ペデストリアンデッキでトツカーナモールと繋がっていますので、利便性に問題はありません。
さらに南側の柏尾川を渡った大通り沿いには地域密着型の総合ショッピングセンター“アピタ戸塚店”があるほか、懐かしい雰囲気が漂う商店街もあったりと、買い物する場所はとにかく豊富。人気の商業エリアである横浜駅が近くそちらに行くことももちろん可能なのですが、区外に出なくても普段の買い物に困ることはないでしょう。

商業施設が多いということは、飲食店の数も豊富ということに違いありません。駅周辺だけでもジャンルを問わず200店舗以上ありますから、外食が多い人も安心。家でゆっくり食べたい気分の時にも、戸塚モディなどお惣菜やお弁当を扱う場所も多くありますので大丈夫です。

スーパーの数はやや少なめなものの駅周辺に固まっているので、仕事帰りや駅に出たついでに買い物ができるため便利です。種類も、“戸塚東急ストア”、“アピタ戸塚店”、“三和サクラス戸塚店”、“まるい食遊館”、“業務用スーパー戸塚店”と、高級志向からリーズナブルな価格帯のお店までそろっており、その日の気分などで選ぶことが可能。ただし24時間営業や深夜帯まで営業しているスーパーがなく、最長で東急ストアの24時までなので、あまりにも帰りが遅くなるほうな場合は少し注意が必要かもしれません。


戸塚での買い物

 

《■戸塚の施設》

 

「戸塚」は基本的に、駅周辺の商業地区を除くとほとんどが自然を多く残した閑静な住宅地です。
交通アクセスの良さとその環境の良さから子育て世帯が多く、さらに“戸塚区”自体が子育て支援に積極的なため、駅周辺には子育てに便利な施設が集まっています。
駅そばにある戸塚区総合庁舎“子育て応援ルームとことこ”は、常駐しているコンシェルジュから各家庭にあった子育てに関する様々な情報を得られるほか、相談や打ち合わせを行うことが可能です。区役所では各手続きなど行う際、小さな子供がいると手間取ってしまいがちですが、こちらでは区役所内の利用に限り一時託児も行っているので、安心して手続きを行うことが出来るでしょう。
さらにこの建物の8階は緑化され「屋上庭園」として一般に公開されているのも、住民たちの間では有名な話です。芝生広場から畑、自然の生態系を感じることが可能なビオトープから、田んぼまでが設置されています。こちらは開庁時間内であればいつでもだれでも利用が可能なので、駅近くまで来たらふらっと立ち寄ってのんびりしてみるのも良いかもしれません。

また、サクラス戸塚の1階には、子育て支援施設“親と子の休憩室はあとハウス”があり、ワークショップやお誕生会、支援プログラムなどが定期的に実施されていますし、周囲には塾や習い事などの施設も豊富です。駅南側のほうにある“横浜市戸塚スポーツセンター”では、幼児向けの体操教室をはじめ、プールやサッカーなど体を使う教室なども行われていて、場合によっては抽選になるほど人気はかなり高いです。
さらに周囲には“舞岡公園”、“境川遊水地公園”と、昔から残った自然をそのまま生かした公園も多くありますので、子供をのびのびと遊ばせたい家族や、休日は緑の中でのんびりとしたい人にはぴったりかもしれません。


交通利便性に優れているので通勤・通学に有利な場所として以前から人気のあった「戸塚」ですが、駅前の再開発が行われて買い物にも便利な場所となり、ますます注目を集めています。さらに横浜という大都市の一部でありながら豊かな自然を多く残していますので、一人暮らしからファミリー世帯、さらに子育てを終えた夫婦まで、幅広い年代が快適に暮らせるエリアなのです。

 

戸塚の施設

 

 

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