人口が300万人以上を超え、政令指定都市の中でも最も人口が多い市「横浜」。神奈川県の東部に存在する同市は面積も広く、18区の行政区を持っています。幕末に日本で最初に開港された横浜港を擁しており、中華街や異人館など異国情緒あふれる場所や、みなとみらいといった近代的でオシャレな観光地、といったイメージがかなり強いですが、そのような顔を持つ一方で実は大半が住宅地。都心部への通勤には便利な場所ですし、家族向けの商業施設やエンタメ施設が充実しているため、ファミリー世帯が特に好みやすいエリアです。

今回は、横浜市内でもやや中央より東から南の方面にスポットを当ててみました。

横浜　おすすめエリア

●横浜

言わずと知れた横浜市の中心エリア。地名のブランド力が魅力的で、ほとんどの人が「横浜に住む」といえばこの辺りやみなとみらいの湾岸地帯を思い浮かべるのではないでしょうか。日本最多である6社の鉄道会社が乗り入れる横浜駅自体もかなり大きく、全11路線が使用可能超巨大ターミナル駅です。賑やかな街が好きならおすすめ。

●鶴見

横浜駅と川崎駅の中ほどにあるためどちらにもアクセスしやすい好立地。かつては工場地帯として栄えたエリアですが、現在では公害対策や防犯対策が十分なされた上に駅周辺の再開発が進み、大型ショッピングモールのオープンや住宅街もきれいに整備され、“住む場所”としての価値も急激に上昇中です。

●戸塚

横浜市の中心・横浜駅に近くアクセスしやすい場所でありながら、豊かな自然を今も多く残しているエリア。戸塚区の中心のまちのため商業施設は豊富ですし、最初からベッドタウンとして計画的に街づくりがされており「住みやすいまち」として選ばれたことも。戸塚区自体が子育て支援に積極的ですので、特にファミリー世帯に人気があります。

●上大岡

都市計画マスタープランで主要な生活拠点として指定されているので、バリアフリー化が進んでいるなど“住みやすさ”を最重視したエリア。電車ルートの交通利便性が高いだけでなく、横浜南部地域最大規模のバスターミナルによってバスルートも豊富。堅実な雰囲気で気取らない毎日を送りたいならこちら。

横浜　おすすめポイント

●ブランド力の強さ

日本で最初に外国へ向けて開港された横浜港を抱え、商業地区や観光地としてもかなり知名度は高く、また「住みたいまちランキング」でも常に上位を走り続ける横浜。中心となる横浜駅はもちろんのこと、主要の駅はどこも開発され買い物施設が充実。特に話題のレストランやカフェなどお店が集結していますので、逆に今日はどこへ行こうかと悩んでしまうほどかもしれません。また重要文化財にも指定されているオシャレな西洋館が建つ山手・元町や、絶品中華料理が味わえる横浜中華街など異国情緒あふれる人気の観光スポットが多く、常に周囲は賑わっています。
上品で洗練されており、さらに歴史を感じる街並みは、まさに横浜のイメージそのもの。いつかは住みたいと思う人が多い、超人気のブランドエリアなのです。

●交通利便性の高さ

日本最多である計6社の鉄道会社が乗り入れる超巨大絵ターミナル駅横浜駅がある横浜市の東～南方面は、“東海道本線”、“横須賀線”、“京浜東北線・根岸線”などの主要JR線をはじめ、“京浜急行電鉄・京急本線”、“東京急行電鉄・東横線”などのほか、“横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン”とかなり路線数が多く、東京都心部へ出ることはもちろん、どこへ行くにもまず不自由さを感じることはありません。利用したい路線を中心にして住むエリアを選ぶという選択肢もあるでしょう。
また、首都高速や東海道（国道1号）、鎌倉街道など、歴史がある分主要道路も通っているため、車で移動したいタイプの方にもぴったりです。さらにはバス路線も充実し、各駅に整備されたバスターミナルからは常にバスが発着しており、市内各地から東京方面、千葉方面へバスのみでも行くことが可能です。
電車・バス・自家用車と、どの手段が欠けても移動に困ることのない、交通利便性の高さは横浜に住む魅力のひとつです。

●子育て支援の充実

全国でも子育て支援が進んだ地域でもある横浜は、少子高齢化が叫ばれている中でも特に世帯年齢が低めの場所でもあります。住んでいる区である程度の差はあるものの、市全体で子育て支援サービスを実施。主な取り組みとして「親子が交流でき、様々な情報提供や相談を行う場所作り」、「地域で子供を預け・預かるサポートシステムの充実」「地域全体で子育てを支える環境作り」を掲げ、それに基づいて事業内容を打ち出しています。 同時に、保育施設に入所申請していても定員オーバーのため入所できない“待機児童問題”を解消するために「保育所待機児童解消プロジェクト」を2010年に発足し、保育所定員の整備に努めています。一時期は0人数を達成したものの、その後申込者数が増加し再び待機児童数が発生するなどの問題は今でもありますが、着実に数を減らしています。
その上で、市が長期計画によってさらに保育所整備を進めていますので、全国でも比較的待機児童の少ないエリアには違いないでしょう。