《お部屋の形や配置が住戸にどのような影響を与えるか》

”方位”や”階数”のほか、住戸購入の決め手の1つとして挙げられるのがお部屋の配置を示す「間取り」です。「間取り」からは、お部屋の数やキッチンのタイプなど様々な情報を読み取ることができますが、各お部屋の”配置”に注目するとまた違った視点で「間取り」を見ることができます。

例えば、キッチンやトイレ、洗面所、お風呂などが1箇所に集中していれば家事のしやすい”水まわりのまとまった間取り”と言えますし、リビングが横長でバルコニーに面していればリビング全体がパッと明るくなる間取り、リビングが縦長であればリビングの明るさが少し失われる変わりに隣のお部屋にも光を取り入れられる間取りと、住戸全体の印象も変わってきます。

こちらは横長リビング。共有スペースとなる広い領域全体に外からの光をたくさん採り入れることができます。そのため、解放感も十分に感じられ、家族との時間をゆったりと過ごしたい方に特にオススメできる間取りとなっています。

対してこちらは縦長リビング。リビングが縦になるため狭く感じてしまいがちですが、隣の洋室にもバルコニーからの光が入り、明るい個室を確保することができる間取りです。また、壁の領域が多くなるので、横長リビングに比べてインテリアなどの配置がしやすいという点も縦長リビングのメリットです。

これ以外にも、より快適な暮らしを実現してくれる要素となるのが、荷物を整理できる収納スペースの割合「収納率」です。この収納率は、住戸の専有面積の8%以上あることが理想と言われています。形式もお部屋にあるクローゼットだけでなく、ウォークインクローゼット、シューズクローゼット、床下収納など、どの位置に付属していてどのくらいの大きさなのか、利便性を高める可動棚はついているのかと、「間取り」から確認することが可能となっているので、手持ちの荷物が多い人は十分整理整頓できる収納率を兼ね備えた住戸を探すことも大切です。

《リフォームや設備の追加といったカスタマイズ要素をプラスして理想の住戸へ》

上記では、主にお部屋の間取りからどのような情報を読み取ることができるのかをご紹介しましたが、実は、住戸は用意されている間取りそのままを購入するほか、リフォームを通して部屋を仕切る引き戸を取り除き2つの部屋を1つの部屋に変更したり、引き戸をドアにして完全な個室を作ったり、今人気の”浴室換気乾燥機”、”床暖房”、”食器洗浄乾燥機”といった設備を新たに設置したりすることも可能です。間取りの完全オーダーメイドや設備の追加は有料となってしまいますが、良い条件の階層や方角を見つけ間取りや設備をもう少し自分好みの形に近づけたいといった時などは、リフォームをして理想の住戸に変化させるということも考慮すれば住戸選びの幅もぐっと広がります。

雨の日など、気候に左右されずいつでも浴室で洗濯物を乾かすことのできる浴室換気乾燥機。乾燥機能だけでなく、浴室の気温調整を行うことができる便利機能付きの機種もあり、暑い夏場は涼風機能、寒い冬場は暖房機能を利用して、環境に応じた快適な入浴時間を楽しむこともできます。

時間の掛かる食器洗いも、食器洗浄乾燥機を利用すれば忙しい朝でも時短で簡単キレイに食器洗浄が行えます。もちろん除菌もしっかりと行ってくれるため気になる清潔面も安心です。そして、調理スペースが広く確保できるうえ、意外や意外、手洗い時と比較すると使用する水の量も少なく、節水・節約にも繋がるのが嬉しいポイントです。

このように、中古マンションの住戸を選ぶ決め手となる要素は意外にもたくさん存在しています。他にも、新築のマンションであれば、フローリングやクローゼット、扉などの内装の色を変えられる”カラーセレクト”、キッチンや洗面台の高さをちょうどいい高さに設定できる”高さセレクト”といった無料で内装を変更できる、新築ならではの要素「無償オプション」も利用できたりもします。中古と新築の違いをしっかりと見極めながら、あなたの生活スタイルに合った”理想の住まい”を見つけてみてください。