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山手線内でありながらも庭園が多い落ち着いた「駒込」
池袋と上野の中間近くに位置する「駒込」は、住みたいまちランキングに入ったりはしないもののJR山手線と東京メトロ南北線の2路線が利用可能で利便性の高さが魅力のまちです。知名度もそれほど高くはありませんし、駅もけっして大きくはなくどちらかといえばややマイナーなイメージがありますが、都心とは思えない閑静な住宅街と美しい庭園が魅力の穴場エリアとなっています。
《■駒込の歴史》
駒込一丁目遺跡からは弥生時代の溝状遺構や20棟を超える竪穴式住居跡が発掘されたりと、このあたりの歴史は相当古く遡ることが出来ます。古代の人々は水害を避けるため、ちょうど台地上であったこの地に住み着いたと推測されています。
「駒込」という地名は、記紀等に伝わる古代日本の皇族“日本武尊(ヤマトタケルノミコト)”が東征の途中に訪れたこの地で味方の軍勢を見て「駒込みたり」と言ったことから名付けれた、と言われているもののやや伝説的なため事実かどうかはわかっていません。“駒(馬)”が多く群がっていた(込)ことに由来するという説などもありますが、戦国時代にはすでに「駒込(こまごめ)」または“こまごみ”とも呼ばれていたようです。
江戸時代に入り光御成街道(現・本郷通り)が開かれるとこの周辺は賑わいを見せるようになり、日本各地の大名をはじめ多くの旗本や御家人らが江戸に屋敷を構えるようになります。「駒込」エリアもそんな武家屋敷が多く建てられた地域で、現在の“駒込駅”から南側に位置する大きな日本庭園“六義園”も、5代目将軍徳川綱吉より拝領した柳沢吉保が元禄15年(1702年)に造営した大名庭園のひとつです。なお現在の駒込4・5丁目あたりはこの頃“染井”と呼ばれており、“ソメイヨシノ”の発祥の地ともされています。
やがて明治時代になり多くの大名屋敷が払い下げられると市街化が進み、明治36年(1903年)に日本鉄道・豊島線(現・山手線)が開通。“池袋駅”、“大塚駅”、“巣鴨駅”に遅れること数年、明治43年(1910年)にようやく“駒込駅”が誕生します。現在の駒込エリアの北側に細い道が多いのは、当時水田が広がっていたこの一帯をその狭い道路形態のまま住宅地へと変えた名残となっているようです。
《■駒込の地理》
豊島区の最東部に位置する「駒込」は、“大塚”と“巣鴨”と共にJR山手線の北端部に存在しています。住みたい街ランキングに入ったりはせず、大きな商業地や人気の施設などもありませんが、上野や東京、池袋や新宿など都心部の巨大ターミナル駅全てに乗り換えなし1本で手軽に行けるにもかかわらず、他の山手線内と比べて物件の相場もやや抑えめだったりするためメリットはかなり大きいです。
同時に東京メトロの南北線も走っており、後楽園や永田町、六本木など山手線の中央部を通って一直線に目黒方面へ出ることも可能です。どちらも通勤・通学ラッシュ時はかなり混雑するものの、発車本数もかなり多いですし都心まで短時間でアクセスできるのでそこまで苦労はしないのではないでしょうか。
駅南口からは都営バスとコミュニティバスも運行。田端駅から王子駅、秋葉原・お茶の水方面や千石駅まで東西南北をしっかりとフォローしているため、どちら方面へ行くにも足で困ることはほとんどありません。
なお北部を中心にかなり幅の道が狭い場所が多いため、自動車より自転車が1台あると移動や買い物にも便利なエリアですが、武蔵野台地の最東部に位置しているためか急ではないものの坂もあちこちにあるので、新たに自転車の購入を考えているのなら電動もしくは変速機付きのほうが良いでしょう。また、周辺の犯罪発生率は低いものの自転車盗難はないわけではないので、管理は怠らないようにしておきたいところです。
駅周辺はこじんまりとしていて、きれいに整えられておりかなりコンパクトな印象。南側にも北側にも下町の雰囲気を残した商店街が点在していますが、一歩路地に入るとガラッと空気が変わって閑静な住宅街になっています。どちらかというとファミリー向けの物件が多く、特に南側の“本駒込”近くになると“六義園”を中心に上品な高級住宅地が広がっているようです。下町と高級住宅地がうまく混ざり合っているのが「駒込」の最大の特徴ですね。
《■駒込での買い物》
「駒込」の魅力を語る上でとにかく外せないのは、商店街の充実に違いありません。本郷通り霜降橋交差点から北西に続く“霜降銀座商店街”とその奥に続く“染井銀座商店街”、北東側には“駒込さつき商店街(駒込銀座)”、南側にも“アザレア通り”と“田端銀座商店街”とさらに他にも大小さまざまないくつもの商店街があり、まるで昭和にタイムスリップしたかのような空気が漂っています。
特に注目して欲しいのは、その中でも“霜降銀座商店街”でしょうか。やや駅からは離れており路地といってもいいほど道幅もかなり狭いのですが人通りはかなり多く、混雑時には自転車での通行も戸惑ってしまうほどです。別の地域では数もかなり減っている昔ながらの鮮魚店や青果店、精肉店、豆腐屋などをはじめ、最近見かけることも少なくなった生活雑貨屋、オーダーメイドのスーツ店などのほか、駒込ブレンドやケーキを味わえるゆったりとしたカフェや、季節のフルーツをふんだんに使用したかき氷が味わえるお店など、若い方をターゲットにした飲食店までが所狭しと並んでいます。
スーパーの数も多く、24時間営業の“エネルギースーパーたじま”をはじめ25時まで営業している“マルエツプチ”もあり、深夜帯の帰りでも食料品の買い出しも安心。飲食チェーン店やリーズナブルな価格帯の居酒屋も多いですし、弁当屋や総菜屋も商店街のあちらこちらにあるため毎日忙しい方や外食派の方もバリエーション豊かな毎日を送れるでしょう。
《■駒込の施設》
若者向けの巨大商業施設や娯楽施設などはありませんが、江戸期の代表する大名庭園“六義園”は一見の価値があるでしょう。正しくは豊島区ではなく文京区に入るのですが、駒込駅から徒歩わずか7分の位置に都内とは思えない緑豊かな庭園が広がっています。
歴史の項で書いた通り、柳沢吉保が7年の歳月をかけ元禄15年(1702年)に完成させた約8万7800㎡の回遊式築山池泉庭園で、特にツツジの花で有名なスポット。明治に入って三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の所有になり手入れが施されていますが、現在の六義園の周囲を囲う赤煉瓦の塀はこの時に作られたようです。関東大震災及び東京大空襲の被害を受けることもほとんどなく、昭和13年(1938年)に東京市に寄贈され、現在では都立公園として人々の目を楽しませています。
春は桜、秋は紅葉のライトアップがされるため多くの観光客で賑わいますが、シーズンオフ時は比較的静かで落ち着いているので、ゆったりと庭園を眺めたいのならそちらが狙い目かもしれません。
また、“旧古河庭園”も正確には北区ではありますが、こちらも駒込駅から近い庭園です。純日本庭園の“六義園”とは打って変わって小高い丘に建った洋館が特徴で、斜面には洋風庭園、低地には日本庭園が配されています。大正6年(1917年)に建物が、その2年後には庭園が完成。戦後に入り財閥解体に伴って古河家から国有財産になったものの、住民たちの声によって都市公園として開園されました。
バラの名所として有名ですが、赤く色づいた紅葉の季節もおすすめです。
確かに山手線の他の駅と比べても派手さはありませんが、都心の利便性と自然の豊かさを同時に求めたいのならば「駒込」エリアは最適な街なのではないでしょうか。
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