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長い歴史を感じさせる静かな寺社のまち「雑司が谷」
池袋駅からやや東寄りの南、山手線の内側へ数百mの場所に存在する「雑司が谷」。もともと都電荒川線しか通っていなかったため少し不便な地域でしたが、2008年に東京メトロ副都心線が開通したことにより交通アクセスの便利さがぐっと上昇。神社仏閣があちらこちらにあり、都心近くにも関わらず穏やかな時間が感じられる静かなまちです。
《■雑司が谷の歴史》
室山時代に出土した“鬼子母神像”を祭った“鬼子母神堂”は、徳川四代将軍・家綱の時代に建てられたとされる豊島区で最古の建造物です。安産・子育ての神様として深く信仰され、江戸時代には様々な料理茶屋が参道に並んだ観光地だったようです。
「雑司が谷」という地名の由来は、池袋の丸池を水源とした弦巻川が谷間を形成していたため名に“谷”がつけられた、というものの、“雑司”の由来はわかっていません。戦国時代にはすでに今と同じ地名で呼ばれていましたが、“雑司谷”や“蔵司谷”など表記は様々で一致していませんでした。
江戸時代に徳川八代将軍吉宗の鷹狩場がこの地にあり、放鷹(ほうよう)のために訪れた際に「雑司が谷村」と記すよう命じられてから正式に地名が「雑司が谷」に定められたとされています。
明治に入り、急激に鉄道が発達し交通が便利になったことと、関東大震災によって移住してきた人々によって豊島区全体の人口が急激に増加。「雑司が谷」にも大正14年(1925年)に都電荒川線の駅として“雑司ヶ谷停留場”が開業します。しかし山手線沿いから少し奥地に入った場所のせいか特に急激な発展は見られず、鬼子母神堂も昔のような賑わいもなく、どちらかといえば街全体に活気はありませんでした。
戦災によって豊島区の大半が焼失してしまったものの「雑司が谷」のエリア一帯は被害を免れたため、神社仏閣をはじめとする街並や細い路地は残りました。が、被害が少なかったことで逆にそれが戦後の再開発が入るきっかけを逃してしまう結果になったのは皮肉なことです。
そうして平成20年(2008年)になって、ようやく新たな足となる東京メトロ副都心線“雑司ヶ谷駅”が開業。昔の姿のままの静かで懐かしい街並と、交通の利便性が共存したエリアとして、今再び注目を集めはじめています。
《■雑司ヶ谷の地理》
池袋から南、目白から東に位置している「雑司が谷」。雑司が谷というと、夏目漱石の小説“こころ”の舞台にもなり、その夏目漱石やジョン万次郎、小泉八雲など大勢の著名人の墓がある東京都立の霊園“雑司ヶ谷霊園”を思い浮かべる人も多いと思われますが、実際は霊園自体は南池袋に存在しています。
東京メトロ副都心線と都電荒川線(東京さくらトラム)の2路線が使用可能で、副都心線を利用すれば池袋へは乗り換えなしで約3分、新宿方面(新宿3丁目)へも約8分、渋谷へも約13分でアクセス可能。池袋などに出れば、上野や東京などの他の要所へも乗り換え1回で済むので不便を感じることは少ないでしょう。都電荒川線を利用すれば、早稲田や王子へも簡単に行くことができます。
通勤・通学ラッシュ時にはかなり混雑していますが、それ以外の時間帯は比較的すいていますし、池袋駅と目白駅からも徒歩圏内(約16分)なので、仕事や飲み会などで終電を逃してしまったとしてもそこまで苦労することはありません。
また、“雑司が谷駅”からやや離れていますが、新宿方面へ向かうバス停もあります。目白駅経由のため混んでることは多いですが、運行本数も多いので大きな問題にはならなさそうです。
車での移動は、明治通りと目白通り、さらに不忍通りも近いためかなり便利ではあります。ですが戸建てが密集しており、対向車とすれ違うことも難しいほど細い道が多いため、どちらかといえば交通機関での移動のほうが良いでしょう。では自転車での移動を、となりそうですが、この「雑司が谷」エリアは坂道が多いのも特徴でもあります。駅南側にある都内有数の急な坂“のぞき坂”をはじめとにかく坂が多いので、場所によっては電動アシスト付きの自転車でないと大変かもしれません。
他に気になるのは治安状況でしょうか。池袋のすぐ隣ということだけあって不安もあるかもしれませんが、そもそも大きな繁華街がなく、学校とほとんどが静かで落ち着いた住宅街になっているため、自転車の窃盗やひったくり・スリが稀にある程度で重大な犯罪とは無縁の地域です。近場の学校のPTAや警察のパトロールも頻繁にされているので小さな子供連れでも安心ですね。
《■雑司が谷での買い物》
“雑司が谷駅”は都電荒川線の駅であり、東京メトロ副都心線の駅でもありますが、駅前らしい商業エリアは見当たりません。個人経営のお店はいくつかみられるものの、チェーン店の飲食店などはかなり少なめ。
池袋側から鬼子母神に入る参道には歴史がありそうな個人商店や、スーパー、100円ショップが並ぶ“鬼子母神西参道商店街”、駅の踏切前から東側には“鬼子母神西参道商店街”がそれぞれありますが、コンビニなどのお店がぽつぽつと点在している程度で買出しに便利とは言い切れなさそうです。
毎日の生鮮食品の買い出しに必須なスーパーも、残念ながら駅周辺に見つけることはできません。“鬼子母神西参道商店街”の“オレンジマートオークラ”か、目白通り沿いにある“miniピアゴ”や“マルエチプチ”などがある程度。どれも小型スーパーなので品揃え豊富とはいいがたいですが、中でも“miniピアゴ”は24時間営業なためいつでも買出しにいけるのは嬉しい点でしょう。
やはりほとんどが住宅街のエリアなので、外食や買出しはお隣の池袋頼りになってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。ですが池袋までは徒歩圏内ですし、そちらまで出てしまえば外食はもちろん、百貨店の地下まで行けばお弁当やお総菜も豊富。“肉のハナマサ”などの激安スーパーも「雑司が谷」寄りにあるので、そこまで心配しなくても大丈夫です。
《■雑司が谷の施設》
「雑司が谷」の有名スポットといえばやはり“鬼子母神(威光山法明寺)”でしょうか。 “鬼”という字がついていますが、実際の表示には“鬼”の字のツノの部分に当たる「´」がないのに注目です。もちろん、この漢字を使っているのにはしっかりとした意味があります。 元々はインドの神様で訶梨帝母(かりていも)と呼ばれていたころ、近隣の子供たちを片っ端から食べてしまう恐ろしい鬼として人々から恐れ憎まれていました。その残虐さを見かねたお釈迦様は、子だくさんでもあった鬼の子供の末子を隠して、子供を失うという悲しみを教えたのです。改心した鬼は子供を守る神様になることを誓い、その角を捨てたため漢字からもツノを取った、ということなのです。ですから、境内にお祀りされた鬼子母神像にもツノはありません。
境内には見どころがたくさんありますが、1710年創業の駄菓子屋“上川口屋”もぜひ訪れたい場所です。江戸時代から続く老舗だけあってノスタルジックな佇まいで、子供だけでなく大人も童心に帰ってしまうのは間違いないでしょう。
鬼子母神参道には、樹齢600年ものケヤキ並木に溶け込むように昭和初期の建物をリノベーションしたレトロモダンなカフェもあったりと、若い女性が好みそうなお店が多いのも嬉しいポイントです。
お寺や神社が多く、場所的に少し不便なイメージを「雑司が谷」に持つ人は多いかもしれません。ですが副都心線が開通して以降その便利さから若い世代を中心に注目を集めはじめているので、これからさらに人気が出るエリアになるかもしれませんね。
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